映畫を學問の一つに~映畫史家・四方田犬彥さんに聞く(上)

2018-06-05 19:37  CRI

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 聞き手:王小燕

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 比較文學者で、映畫史家の四方田犬彥さんにお話を伺います。

 この1月に、四方田犬彥著『日本映畫史100年』(集英社新書 2000年)の増補版『日本映畫史110年』(同 2014年)が中國で翻訳出版されました(新星出版社、翻訳:王衆一)。これを記念するため、四方田さんはこの春、招きに応じて中國を訪れ、北京や西安などで講演會や交流會を開きました。北京で二日にわけて開かれた講演・交流會では、四方田さんは21世紀以降の日本映畫、日本のアクション映畫などをテーマに、映像を交えながら中國の映畫愛好者に紹介し、來場者の質問に答えました。

 北京での交流會が終わった後に、四方田犬彥さんにインタビューさせていただき、その內容を今週と來週に分けて、お屆けします。

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翻訳者の王衆一さんと共に臨んだ北京市內の交流會

 今回の番組では、四方田さんに子ども時代の映畫鑑賞體験、中國の第五世代監督の映畫との出會い、シルクロードのスタート地點である西安での見聞に続け、『日本映畫史110年』など一連の映畫史著書の執筆によせた思いを伺います。

 インターネットやデジタルメディアが普及した今では、映畫の見方にも様點な変化が生じています。しかし、四方田さんはイタリアのオペラの歩んできた歴史を引き合いに、「決して悲観的思うことはない。どんな時代でも、映畫館はきちんと殘る」ときっぱり言いました。

 微笑ましい少年時代の思い出もあれば、映畫に対する深い愛が伝わる今回のインタビューです。ぜひお聞きください。

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【プロフィール】

四方田 犬彥(よもた いぬひこ)さん

比較文學者、映畫史家。

 専攻は比較文學、映畫史、漫畫論、記號學。

 1953年大阪府箕面生まれ。東京大學で宗教學を、同大學院で比較文學を學ぶ。エッセイスト、批評家、詩人。文學、映畫を中心に、多岐にわたる今日の文化現象を論じる。明治學院大學、コロンビア大學、ボローニャ大學、テルアヴィヴ大學、中央大學(ソウル)、清華大學(台灣)などで、映畫史と日本文化論の教鞭をとった。

 著書は140冊に及び、この中の4冊が中國で翻訳出版。うち、『映畫史への招待』でサントリー學蕓賞を、『モロッコ流謫』で伊藤整文學賞を、『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文學』で桑原武夫學蕓賞を、『ルイス・ブニュエル』で蕓術選奨文部科學大臣賞を受けた。詩集に『人生の乞食』『わが煉獄』が、訳書に『パゾリーニ詩集』他がある。

 

【リスナーのお便りから】

 四方田犬彥さんのお話、とても面白かったです。「林のおばちゃんにちょっとようじ」って堂點と無料入場したり、學校サボって婦人警官に歩道された子供さんが成長するとこんなに素適な映畫の神様みたいなおじさんになるのですね。痛快です。「映畫を學問の対象として認めてほしい。映畫の歴史と理論を美學の問題として大學で教える」という四方田氏の燃えるような想いを感じました。 (名古屋・ゲンさん)

ラジオ番組
10月29日放送分
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