北京
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1978年に発足した中國の改革開放。それから40年の間に、中國映畫には體制面から製作面まで、様點な変革が起こってきました。この40年の歳月は、中國映畫の発展史ともいえるでしょう。その歴史の中で、変革の証として時代の変遷や幾多の盛衰を記してきたのが、「映畫ポスター」です。ここで、その色あせることない異彩の數點をご紹介しましょう。
1978年5月、張蕓謀(チャン・イーモウ)、陳凱歌(チェン・カイコー)、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)ら中國映畫に多大な影響をもたらす面點を輩出した名門、北京電影學院が社會向けに新入生募集を再開。これをきっかけに、中國映畫は新たな1ページをめくることになりました。
最初に登場するのは1978年の、なんと日本映畫です。高倉健の名作『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)、中國題は「追捕」。映畫の改革開放の第1歩として、隣國日本の魅力を感じさせ、今後の「可能性」について多くのヒントを與えてくれた重要な1本でした。
中國映畫『小花』(1979)。黃健中(ホァン・ジェンジョン)監督による、戦時下の女性をテーマにした1本です。主演女優の陳沖(ジョアン・チェン)や劉暁慶(リウ・シャオチン)がこれを機に國民的スターに!
『生活的顫音』(1979)。國産映畫に男女のキスシーンが初登場!といっても、唇は重なる寸前、キスしそびれたシーンだったようです。それでも、開放を熱望する最中の中國映畫にとって重要な一歩でした。
『廬山戀』(1980)、本作は初の國産ラブストーリーで、ついに本當のキスシーンも初登場。主演のカップル、郭凱敏(グオ・カイミン)と張瑜(チャン・ユー)が現場で顔を真っ赤にして気まずさを感じながらキスシーンの撮影に臨んだというエピソードは、とても有名です。
日本ともゆかり深い魯迅の名作『阿Q正伝』(1981)が遂に映畫化。第35回カンヌ國際映畫祭に初登場。同映畫祭コンペティション部門に出品された初の中國映畫でした。
『少林寺』(1982)が大ブームとなりました。李連傑(ジェット・リー)の出世作で、中國大陸だけでも5億人を動員。香港での公開時は、1600萬香港ドルの興行成績をたたき出し、成龍(ジャッキー・チェン)が樹立したカンフー映畫の記録をも破りました。同作は當時日本でもアメリカでも大ヒットし、映畫の挿入歌も大流行しました。なお、李連傑の話では、當時の出演料は1日1元だったそうです。
(ミン・イヒョウ、謙)