北京
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8月12日は、中日平和友好條約締結40週年の記念日です。これを前に10日、日本の人間國寶である狂言師の野村萬作さんと、その息子で2020年東京オリンピック・パラリンピックの開閉會式の総合統括に先月就任したばかりの野村萬斎さんの狂言公演が、北京の天橋蕓術センターで開かれました。
同公演は、在中國日本國大使館の主催によるもので、日本の代表的な舞臺蕓術である狂言を通じて、中日両國の相互理解と友好交流をさらに深めることを目的としています。
1つ目の演目「棒縛」
公演の前には、狂言の魅力を知ってもらうため、萬斎さん自らが解説する場が設けられました。萬斎さんが舞臺に登場すると、満員の客席からは大きな歓聲が沸き起こりました。
2つ目の演目「川上」
公演では「棒縛」(ぼうしばり)、「川上」(かわかみ)、「茸」(くさびら)の3つの演目が上演され、特に87歳とは思えない萬作さんの素晴らしいパフォーマンスに、観客たちからは長い拍手が送られました。
3つ目の演目「茸」
ステージを終えた萬斎さんは「両國の歩み寄りの成果として、今日みんなで一緒に笑えたというのがすごく嬉しい。笑いが國境を越え、和の精神と狂言で一つになれた。これからも和の精神を発信することで、世界中が仲良くできるのだという自信が得られた」と述べました。
インタビューを受ける萬斎さん
また、萬作さんは「舞臺脇に中國語の字幕ディスプレイが設置されたおかげで、日本で日本人が狂言を見るよりも、中國の方點のほうがより分かりやすく狂言を見られた。ちょっと皮肉な狀況とも言えるが、私にとって嬉しいこと。中國の観客の反応の大きさにはびっくりした」と語りました。
インタビューを受ける萬作さん
公演には日本大使館の橫井裕大使夫妻、中國外交部の孔鉉佑副部長、文化旅遊部の張旭副部長が出席したほか、會場は中日両國のメディア関係者と一般客、合わせて約1000人で満席になりました。
関係者の記念撮影
なお、公演翌日の11日には、舞臺蕓術を専攻する中國の學生などに向けた萬斎さんによる狂言講座が日本大使館內の多目的ホールで開かれるということです。(取材:趙雲莎 寫真1,2,3提供:在中國日本國大使館)