北京
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23/19
中國政府が発表した先月の経済データによると、貿易総額は2兆6028億元で、前年比の伸び率は前の月より8.2ポイント高い12.5%であった。うち輸出は1兆3899億元で伸び率は同じく3.0ポイント高い6.0%増、輸入は1兆2129億元で伸び率は同じく14.9ポイント高い20.9%増であった。そして貿易黒字額は1770億元で、前月より839億元減っている。以上の數字から、対外開放政策の実施で確実にメリットが生まれていることが分かる。
去年の世界経済フォーラムで習近平國家主席は、「中國の発展は世界のチャンスであり、中國人は他人を嫉んだりしないので、ぜひこの『特急列車』に便乗してほしい」と述べた。そして今年4月のボアオ・アジアフォーラムで、習主席が新たな開放拡大策を打ち出してから、立て続けに政策が実行され対外開放という公約を著実に果たしている。そして今年後半には、上海・ロンドン証券取引所の相互連攜でさらに資本市場の開放を進み、また上海で初の中國國際輸入博覧會を実施して、世界の貿易パートナーにマーケットや取引の場を提供し、新たな市場ニーズを生み出していく予定である。
この上海・ロンドン証取の連攜について、李克強総理は先ごろ英國のハント外務大臣と會談した際に、年內の連攜実施をきっかけに両國は新たな協力推進の場を作り上げ、互恵ウィンウィンを実現すべきだと強調した。
中國國家外為管理局によると、今年上半期、外國資本による証券投資額は前年同期比で3倍となっている。また中國証券監查會によると、今年1月から7月まで、A株(人民元建て株式)市場への外國資本流入額は1616億元であった。世界的な貿易摩擦が発生した6、7月の2か月も、合計498億元に達している。またモルガン・スタンレー(MSCI)が今月の指數予想を発表し、A株參入ファクターを現行の2.5%から5%に引き上げた。この結果、MSCI新興市場指數の割合は0.75%となった。
そして、第1回中國國際輸入博覧會が11月に上海で行われる。世界初の輸入をテーマにした國家級の博覧會であり、世界的な貿易連攜の推進役を果たす舞臺となることが確実である。すでに130以上の國と地區から2800社以上が出展登録をしており、全世界からあわせて15萬人のバイヤーが訪れるだろう。
在中國米國商工會議所は今年5月末に、中國に進出している米國企業に関する白書を発表した。それによると、中國を全世界の三大投資先に數えている企業が6割近くに達し、そして會員企業のうち3分の1が中國への投資額を10%以上拡大する予定で、さらに中國政府が向こう3年以內に更なる市場の開放を進めると答えた割合は、去年の34%を上回る46%であった。
中國人は、豊かなライフクオリティーや質の高い経済成長を求めており、これがまさに全世界の消費増を引き起こす原動力となり、また各國企業の成長空間を生み出している。外國資本の増大はすなわち、中國経済は成長するとの投資家の自信の表れである。世界各國の投資家や貿易商は、チャンスをつかみ、速やかに中國という「特急列車」に乗り込むべきである。(文責:盛玉紅)