北京
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23/19
ロシア外務省のザハロワ報道官は18日、「米國とポーランドが13日と14日の両日共催した中東問題に関する會議は、中東地域に新たな『休戦ライン』を作ろうとするものだ」と批判しました。
ロシア外務省の同日の聲明によりますと、ザハロワ報道官は関連の問題について質問に答えた際、「これはこの地域で長期的な安定情勢を実現することを妨げ、現在起こっている衝突を解決する上でもマイナスになるものだ」と述べたということです。
ザハロワ報道官はまた、「この會議の共同聲明は米國とポーランドが発表したもので、集団的性質を持つものではない。中東問題と北アフリカ地域の危機を解決するためには國際社會と協力しなければならない。関連の解決案についてロシア側は、真に集団的意義を持ち、國連主導の下で行われ、國際ルールと原則に合致し、かつすべての國の主権、獨立、領土保全を尊重したものでなければならないと見ている」と述べました。
なお、米國とポーランドの共催による中東の安全保障問題を協議する閣僚級會合は13日から14日にかけて、ポーランドのワルシャワで開催されました。しかし、中東とヨーロッパの多くの國が、出席を拒否するか、低レベルな代表団のみを派遣するという対応をとっています。米國とポーランドは中東地域の安全と安定を維持するための國際作業グループを設立するとの聲明を発表しましたが、會議は実質的な成果をあげてはいないということです。(玉華、謙)