第3回は、四合院をめぐり、北京の伝統的な建築の美しさを體験

　北京は中國文化の中心で、町として、3000年以上の歴史があり、都として800年以上の歴史があります。 元王朝が都を正式に北京に置き、大規模な町づくりを始めた時に、四合院は現れました。時間が経つとともに、四合院という建築スタイルは、北京の獨特な歴史的な魅力となり、建築スタイルの美しさは、時代や社會の変遷に伴って失われたことがなく、逆に保存されています。

　四合院は、中國の伝統的な四角い様式の建築物であり、一つの庭を囲んで、その東、西、南、北の四面に住宅が建てられます。このため、四合院と呼ばれています。このような安定的な建築スタイルは、北京の四合院の建築スタイルの美しさを代表しています。

　北京の四合院は住宅であり、また文化的要素が結構取り入れられました。例えば、赤と緑の色彩を採用することは中國古代建築と裝飾で目立つ特徴です。　主にこの2色が施された扉、窓、廊下は、四合院の灰色のレンガと瓦に點在しており、居住者などにビジュアル的な変化をもたらします。 縁起物は北京の四合院でよく見られる民間文化の符號です。例えば、魚は幸運、お金などが余るほど多いことを象徴し、猿は立身出世、鳳凰は、吉祥や、夫妻の関係がよいこと、柘榴、瓢簞と葡萄は、子供が多い、幸せだということを代表します。職人は、これらの図案を煉瓦や壁に丹念に刻み、或いは、切り紙にして窓に貼り付けたりして、人點がより良い生活への憧れと求めを表現します。 これらの見事な絵畫、彫刻、そして庭に植えられた花と木の組み合わせは、建築と民間文化の溶け込んだ美しさを反映します。

　北京の四合院は、中の居住者にとって親しみがあります。おじさんとおばさんは、庭で編み物を編んだり、野菜の下処理をしたり、飼った鳥に餌をやったり、將棋を指したりします。外部の人にとってプライベートが守られています。高い煉瓦の壁は、東西南北の建物がそれぞれ獨立しています。一日中、一番面白い頃は、食事の時間です。それぞれの家の窓から、ご飯や料理の匂いが外に漂ってきます。これは、ほかの建築物では、なかなか體験できないことです。

　北京の橫丁には、普通の市民がいくつかの家庭が一緒に住む四合院もあれば、政府の上級幹部と金持ちが住む高級な四合院もあります。北京什剎海という湖の西南部に位置する恭王府は、現存する親王の邸宅でわりと完全な形で保存されたものです。內部にはいくつの四合院があり、北京四合院の代表の1つです。恭王府は、中軸線があり、両側の建物がこれに沿って対稱的にあり、母屋（おもや）とその手前両側にある建物及び庭がはっきりと分かれて、その構成は落ち著きます。高さがそれぞれ違う建物からなるこの邸宅は、古代人の男尊女卑、順番と秩序、主従関係、更に邸宅の主人の高い社會的ステータスを示しています。観光客は、ここにきて、立派な親王邸宅を見學する際に、その巧みな蕓術的な設計と構成にも気が付くでしょう。この邸宅の最大な特徴はいたるところに福という文字があることです。また、蝙蝠の発音が幸福の福と同じなので、吉祥と裕福を象徴するため、この邸宅には、彫刻と內裝として蝙蝠の模様が9999匹が施されています。

　恭王府のほか、中國近代の思想家・教育者である魯迅、北京オペラの有名な役者・梅蘭芳、中國の近代の有名な畫家・書道家の斉白石の昔の住宅も典型的な四合院です。

　北京の四合院は古代の都の代表的な民間の住宅です。皆さん、時間が空いたら是非北京の四合院を訪れ、この建築スタイルの美しさや北京の民間の風情を楽しみませんか。

　シリーズ番組、北京の魅力を探る。第三回は四合院、北京の伝統的な美しい建築の魅力をお屆けしました。次回を楽しみにしてください。