北京
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中國人ノーベル生理學・醫學賞受賞者である薬學者の屠ユウユウ氏とそのチームは最近になり、「アルテミシニン薬物耐性」という難問に対する適切で実行可能な治療法という、新たな研究成果を発表した。このことは、中國人科學者が人類の醫學にとっての難問を解決することで、全世界の衛生管理についてまたも新たな貢獻をしたことを意味すると言える。
しかし、一部の米國人はいつも、中國の科學技術の革新に直面すると「針のむしろ」に座らされたような気持ちになるようだ。今年4月末、米國連邦搜查局(FBI)のクリストファー・レイ長官はニューヨークで行った講演で「全社會を動員し、さまざまな企業、大學、組織を通じて、知的財産権を盜んでいる」との表現で中國を再び中傷した。米國は最近になり、「國家の安全」を口実にして中國人學生の米國留學を阻止し、中國企業の米國市場參入を制限し、國家権力を亂用して華為(ファーウェイ/HUAWEI)などの中國企業を封じ込めようとしている。これらの行為の目的は、技術と産業チェーンにおいて米國が最高の地位を永遠に獨佔しつづけることにある。
しかし、どのように封鎖して圧迫しようとも、中國の科學技術刷新の歩みを阻止することはできない。改革開放が始まってからの40年來、中國ではおびただしい數の科學者や技術者が、自らの力をもって向上を成し遂げ、困難を乗り越えて奮闘を続けてきた。さらに互恵とウィンウィンを基礎とする國際的な技術協力をも通じて、中國の特色がある自主的な刷新の道を歩み、人類共通の難問を解決するために傑出した貢獻をしてきた。
例えば、中國で成し遂げられたアルテミシニンの発見は、アフリカのマラリア患者數百萬人を救った。スーパー・ハイブリッド水稲を世に出したことは、全世界で億単位の人が苦しむ飢えの問題の解決に直結する。量子科學技術の実験衛星である「墨子」の打ち上げは、全世界での安全な通信ネットワーク構築のための第1歩となった。「嫦娥4號」は人類にとって初めての月の裏側への著陸を実現し、人類がさらに深く月を理解するための助けとなった。
最近になり開催されたサンクトペテルブルク國際経済フォーラムで、中國の最高指導者である習近平國家主席は、中國は5G技術を含む最新の科學研究の成果を各國と共に分かち合うことを願っていると表明。このことが、全世界が共同で新たな中核的競爭力を育て、経済成長のモデルを転換する助けとなるとの考えを明らかにした。
現在、中國には1億7000萬人を超える、高等教育を受け技能を持つ人的資源が存在する。研究開発に投入する資金は世界第2位で、特許の申請と取得の件數はいずれも世界第1位だ。そして中國は全世界に対して、科學技術の協力について一貫して開放的で包容力ある精神を持ち続けている。これらについてマレーシアのマハティール首相は最近になり、「米國は自らの科學技術のレベルが永遠に世界一であることを期待すべきでない。中國の科學技術が進歩している現実を受け入れるべきだ」と勧告した。
ニュートンは「もし私がより遠くを見てきたとするなら、それは私が巨人らの肩の上に立っているからだ」との言葉を殘している。科學技術とは人類文明の結晶であり、開放性と包容性こそが科學技術の進歩をもたらす「硬い芯」だ。米國が今日までに成し遂げてきた科學技術の成果は、不斷の刷新によって先人が築き上げた基礎の上に立っている。特に、第二次世界大戦期とその後の數十年は、大量のトップ科學者が「科學に國境はない」と唱える米國に乗り込んだことが、迅速に成長して科學技術の刷新で世界の中心になるチャンスを米國にもたらした。
しかし現在、米國の一部の人は自國がいかなる経緯で強大になったかを忘れ果て、「包囲殲滅」方式で他國の科學技術の進歩を抑圧している。このような「相手の行き場をなくす」やり方は時代の流れに逆らうものであり、中國を含む各國の科學技術界が勇気をもって刷新に取り組む決意をさらに強固なものにして、皆が結束して科學技術の進歩を推し進める更に大きな動力となるだけだ。(CRI論説員)