北京
PM2.577
23/19
小野元生會長
中國にある日係企業団體「中國日本商會」の小野元生會長は19日、北京で中央広播電視総臺(CMG、チャイナ・メディア・グループ)のインタビューに答え、自由貿易や中日両國の経済協力に向けた思い、それに間もなく開催されるG20大阪サミットに対する期待を述べました。
中國と米國の間で起きている貿易摩擦について、小野會長は「いろいろな國籍の企業が生産拠點をお互いのところに持っているなど、各國の経済は複雑に絡み合っている。中國と米國の経済も、デカップリング(分離)するようなことは現実の世界ではまったくない。したがって、もっと現実に即した、実態を踏まえた意見交換をすることによって、自由な貿易に向かっていくことがこの問題を早く解決するカギになると思う」との見方を示しました。
また、現在の世界の貿易情勢における中國と日本の経済協力については、「これだけ大きな人口を抱えていて、歴史的にも2000年を超える交流がある2カ國であるので、突然、降って湧いたような不確定事実によって若干の小さな地震があっても、しっかりと克服をしながら、より交流が深まっていくという方向に行くのは間違いがなく、疑いのないことである。2018年の數字を見ていても、日本の対中投資は2年連続で増加し、38億1000萬ドル規模になった。短期的に一部の影響があったとしても、中長期的には必ず協力関係が深まって伸びていく。中國日本商會としても、日中の経済が一緒に伸びていくように努力していきたい」と述べました。
さらに、來週開催されるG20大阪サミットについては、「私たちが一番求めているものはグローバル・スタンダードに則った自由経済、自由貿易である。地球全體が自由な貿易、自由な経済活動を迎えるように、ぜひ各國のリーダーには、そういった理想を求めたディスカッションを深めてほしい」との期待を語りました。(文責:斉鵬、寫真:王小燕)