北京
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中日韓の3カ國を対象に半年間に渡って行われた「第2回悟空杯中國國際漫畫コンテスト」の授賞式が2日、北京で行われました。中國外文局主催、人民中國雑誌社、中國國際青年交流センターなどの共催によるこのイベントには1034點の作品が寄せられました。會場には、中國外文局の方正輝副局長、人民中國雑誌社の王漢平副社長、中日韓三國協力事務局の山本恭司事務局長を初め、3カ國漫畫界の代表、コンテストの受賞者、漫畫ファンなどが合わせておよそ200人集まりました。
撮影:李陽
漫畫を通じて中國の魅力を発信し、若者に夢を與え、國際交流を目的としたこのコンテストは、大賞の「悟空賞」と、手塚治蟲生誕90週年記念賞のほか、イラスト賞、腳本賞、畫面構成賞、子供向けのミニ悟空賞など11の賞が設けられ、15人が受賞しました。
撮影:李陽
山本事務局長は、「前回は日中両國のみの參加だったが今回は韓國も仲間に入れて、影響力や役割が大きくなったことを嬉しく思う。特に小さい子供たちが一生懸命に絵を描いている姿を見ると、これからが楽しみになる」と述べました。
松谷孝徵社長(右一)が『火の鳥』掛け軸を黃明宇さん(左一)に贈呈
また、手塚プロダクションの松谷孝徵社長は、故手塚治蟲氏の言葉を伝え、「漫畫家を目指すには、良い小説、音楽、舞臺、映畫にどんどん觸れて、それを栄養にして作品に反映しよう」と若者たちにエールを送りました。
この言葉通り、音楽からインスピレーションを得て、作品名『夢を乗せた音楽(中國名:載夢之歌)』で未來賞を受賞した駱嘉鈺さんは、「漫畫の知識をたくさん得てスキルアップしたい」と示しました。
手塚治蟲生誕90週年記念賞受賞作品『黒白世界』
作品『黒白世界』で手塚治蟲生誕90週年記念賞を受賞した黃明宇さんは、「この賞は私には大変に意義深い。これからも中國漫畫の発展に貢獻していきたい」との意気込みを表しました。
福建省の伝統文化を獨特なスタイルで表した『閩越謠』で、大賞となる「悟空賞」に輝いた程瀟冰さんと陳楷航さんは、「伝統文化を発揚する作品が注目されたことを嬉しく思う。これからのパワーや大きな勵みになる」と語りました。
「悟空賞」を受賞した程瀟冰さん(真ん中)
「悟空賞」受賞作品『閩越謠』
『極道ロリィタ』でイラスト賞を受賞した金丸愛実さんは、「日本はモノクロの漫畫が多いが、中國のウェブ漫畫は全體的に色鮮やかで、その見栄えからインスピレーションを得た」との感想を述べました。
イラスト賞を受賞した金丸愛実さん(真ん中)
イラスト賞受賞作品『極道ロリィタ』
授賞式の後、「現代マンガ産業の貿易──中日韓のマンガ産業融合および第三國市場協力」をテーマとした座談會が行われ、漫畫における3カ國間の交流、第三國での共同事業開拓などについて踏み込んだ交流が行われました。(文責・張怡康、撮影・李陽、寫真提供・人民中國)