北京
PM2.577
23/19
米國は最近、過激組織「イスラム國」の指導者のバグダディが、米軍による攻撃中に自殺したと宣言した。ロシア國防相はその後、自國は関連情報を掌握していないとして、米國の一連の言動の信頼性に疑問を示した。その他の國の指導者や高官も同時期に、米國によるバグダディの死亡宣言の信頼度について「慎重」な態度を示した。
「9.11」事件から數えても國際社會の反テロ闘爭はすでに20年近く続いているが、2018年上半期には、全世界の42カ國でテロ襲撃事件が639回発生したとの統計もある。このことは、國際的な反テロが依然として複雑で厳しい狀況にあり、多くの問題に直面していることを示している。
中でも大きな問題の一つは、西側の一部國家が反テロに便乗して「自分の國の都合」を持ち込むことだ。反テロを戦略ゲームの道具にすることが、國際的な反テロ協力の障害になっている。テロリズムは國際社會が共通して直面する安全への脅威であることは事実が示している。いかなる國にとっても「対岸の火事」ではない。國際的な反テロでは、「ダブルスタンダード」を捨て去って協力を強化し、全方位で強い態度を維持してこそ、テロリズムが猛威を振るう餘地を縮小できる。
それと同時に、國際社會が長年に渡り実踐してきた反テロの経験は、軍事力に単純に頼ってテロリズムを取り除いても長続きはせず、社會の矛盾を逆に激化してしまうことを示している。思想や経済など根源的な部分から著手して社會の和解を実現し、民生の改善に努力し、根本部分と表面部分の両方を治癒し、テロリズムを育む土壌を取り除いてこそ、真の成果を収めることができ、人類共通で普遍的な安全を実現することができる。(CRI論説員)