北京
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英國議會下院は現地時間29日、ボリス・ジョンソン首相が提出した総選挙を今年12月12日に繰り上げて実施する法案を438票対20票で可決した。英國ではどの黨派も単獨で下院で「脫EU」の絶対的主導権を握れず、前後二つの政権が「脫EU」合意を數度に渡り下院に提出したが、さまざまな形で行き詰った。したがって総選挙の繰り上げ実施は、「脫EU」についての膠著狀態を打破する唯一の選択であり、少なくとも混亂しきった英國の「脫EU」の過程に解決の糸口をもたらすだろう。ただし、選挙結果によっては下院の議席構成が実質的に変化しない可能性がある。そうなれば、英國の「脫EU」は再び行き詰る。
10月28日にはEU加盟27カ國が、英國の「脫EU」の期日を弾力的に3カ月延長し、最も遅い場合には來年1月31日とすることで一致合意した。新たな期日が決まった後にドナルド・トゥスク歐州理事會議長は、SNSを通じて「最後の延期になるだろう。この時間を最大限に使ってほしい」と表明した。
英國の「脫EU」は、英國人政治家の知恵と當事者能力を試している。16歳の英國人少女がBBCのある時事番組で述べたように、「脫EU」の本質は英國の政治家が黨利黨略のために起こした「権力ゲーム」だ。この政黨の利益を國の利益よりも優先させた政治芝居は、今後數世代に渡って英國人の生活に影響を及ぼすだろう。(CRI論説員)