元解放軍日本籍兵士・砂原恵さんの半生を描く漫畫、中國で出版

2019-11-09 12:50  CRI

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座談會の様子

 元解放軍日本籍兵士・砂原恵(87歳)さんの半生をモチーフにした漫畫、『血と心——元解放軍日本籍兵士・砂原恵の波瀾萬丈な人生』(仮訳、原題は《血與心--日籍解放軍戦士砂原惠的伝奇人生》、新星出版社 李昀 著)の出版記念座談會が8日午後、北京市人民対外友好協會で行われました。主催は北京市人民対外友好協會、人民中國雑誌社、中國國際友人研究會と新星出版社。日本語月刊誌『人民中國』雑誌社が、中華人民共和國成立70週年を祝賀するために企畫し、同雑誌社の契約漫畫家李昀が一年間をかけて創作し、人民中國雑誌社と新星出版社が共同出版しました。

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座談會で敬禮する砂原さん。首から下げたのは中國人民抗日戦爭勝利70週年記念勲章と
中華人民共和國成立70週年祝賀記念勲章

 砂原恵さんは1932年福岡県生まれ。「盧溝橋事変」が勃発した1937年に、両親と共に、當時日本の植民支配下にあった中國の東北部に渡りました。日本の敗戦まであと1カ月の1945年7月、「南満洲鉄道株式會社」の技術者だった父親が阜新で病死。その後、母は5人の子どもを連れて日本行きの船が出る葫蘆島市を目指して、逃亡生活を始めました。しかし、混亂と危険を免れるため、結果的に目的地まで150キロほどの鉄道幹線沿いの村、遼寧省溝幇子鎮六台子村蘇家街に住みつくことになりました。母親は裁縫をしながら一家の生計を立て、長男である恵さんも地主の家で豚や牛の世話をするようになり、家計を助けていました。

 その後、村では土地改革が行われ、村人が雇農、貧農、中農、富農、地主と5段階に分類され、順番に土地を分け與えられる中、砂原家は「雇農」とみなされ、村から土地を配分してもらえました。

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漫畫『血と心——元解放軍日本籍兵士・砂原恵の波瀾萬丈な人生』

 1948年、中國の內戦を背景に、砂原少年は「張栄清」と中國の名を名乗り、東北民主聯軍(のちに中國人民解放軍東北野戦軍と改名)に入隊し、遼瀋戦役や平津戦役などに參加。また、母親の病死がきっかけで本當の國籍が知られるまで、一時、中國人民志願軍として朝鮮の戦場にも赴きました。その後、1955年の帰國までに、東北民主聯軍航空學校政治部に配屬、中國人民解放軍空軍の建設に參加しました。帰國後、砂原さんは対中貿易の仕事に従事し、1997年、天津郊外の薊県で主として日本式の漬物を中國市場向けに作る工場を設立。砂原さんはその後今日に至るまで、22年間無給の顧問として工場活動にかかわり、自らの行動で中日の友好交流に貢獻し続けてきました。

 砂原さんは日本の敗戦直後の混亂にもかかわらず、一家の生活や帰國を支援してくれた村人への恩を生涯忘れずに、「それが、僕が中國を一生好きでいることの起點になっている」と言い、帰國後も中日友好をライフワークとして取り組んできました。

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中國外文局・陸彩栄副局長

 座談會で中國外文出版発行事業局の陸彩栄副局長は、「この漫畫の企畫、出版は中日両國の首脳が『民間の友好交流を積極的に展開し、相互理解を増進させ、民心の通じ合いを促進する』ことをめぐり合意した共通認識を実行して収めた成果である。今回の出版をスタートとして、中日間にあるより多くの知られざる歴史が掘り出され、より多くの優れた作品が創作されることで、両國の友好増進につなげていきたい」と述べました。 

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中國國際友人研究會・劉昕生副會長

 中國國際友人研究會の劉昕生副會長は席上、同研究會と砂原さんとの長きにわたった交流と友情を紹介し、「砂原さんは中日友好事業に積極的に身を投じ、帰國後も対中友好貿易や中國での工場建設、または數百回にわたっての中國訪問を通して、両國の民間友好と貿易往來に積極的な貢獻を果たした」と評価しました。

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北京市人民対外友好協會・張謙常務副會長

 北京市人民対外友好協會の張謙常務副會長は、「砂原さんの歩んだ人生は中日両國の多くの人を感動させる。その人生を記録し、後世に伝えていくことは、民間友好事業に攜わる我點の當然の責任である」と述べました。

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砂原恵さん

 座談會に出席した砂原恵さんは、「日本は私の母國で、中國は私の祖國である。この本のタイトルにある『血と心』のように、私の體には100%日本人の血が流れているが、私の心は一度も中國を離れたことはない」と話しました。

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日本語月刊誌「人民中國」社・王衆一編集長

 『人民中國』誌の王衆一編集長は、この漫畫の日本語版も來年の日本での出版を目指して準備中であると示し、「この作品により両國の人的交流と文化交流が促されるよう期待する」と話しました。(取材:李陽)

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10月29日放送分
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