中國の高速鉄道が世界をリードするようになったのはなぜか?

2019-11-13 14:19  CRI

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京張高速鉄道の八達嶺長城駅の主體構造の工事が完了した。
(撮影・孫立君。中國鉄路の公式アカウントより)

 高速鉄道が1センチもなかった狀態から、営業距離數で世界一へ。時速200キロメートルの秦瀋旅客専用線から時速420キロメートルの対向列車テストへ。海外に行って技術を學ぶ「留學生」時代から、外國人を育てる「國際教員」へ…。過去70年間に、中國の高速鉄道は中國のスピードで駆け抜け、中國の奇跡を生み出した。中國の高速鉄道は目下、流動する巨大なネットワークを築きつつあり、中國社會全體の時間と空間への見方を変化させ、世界の発展をサポートする中國の知恵も提供している。

 中國の鉄道は數十年で先進國が數百年かかった道を通り過ぎ、2016年には國が、「2020年をめどに鉄道網の規模を15萬キロメートルに引き上げ、このうち高速鉄道は3萬キロメートルで、中國で『南北に4本、東西に4本』の高速鉄道網がほぼ形成される」と最終的に確定した。

 ▽中國の高速鉄道の標準を確定

 「中國の高速鉄道內でのコイン立てテスト」が一時人気の検索ワードになり、中國內外のネットユーザーから多くの「いいね」が寄せられた。この「コイン立てテスト」と高速鉄道が乗客に快適さを提供しようとすることとは、ともに同じ指標に基づいている。「揺れないこと」だ。

 路盤、橋梁、トンネル、レール、線路……これらにかかわるプロセス、製造工程、技術にはすべて、中國の高速鉄道関係者の知恵、イノベーション、忍耐力などが極限まで反映されている。今や、中國は國際標準化機構(ISO)の連結器の標準起草國の1つであり、技術は世界のトップクラスにある。

中國の高速鉄道が世界をリードするようになったのはなぜか?

ジャカルタ-バンドン高速鉄道のワリニトンネルの施工現場。
(撮影・盧達。寫真は中國鉄路設計集団が提供)

 中國の高速鉄道はたくさんの世界記録を生み出してきた。世界の中で運営する列車のテスト速度が最も早い高速鉄道。世界で高原寒冷地帯の凍土エリアを初めて走った高速鉄道。世界で営業キロ數が最も長く、溫帯・亜熱帯地域を走り、さまざまな地形や地質、多くの水系を越えて走る高速鉄道。世界で最初に熱帯の島の環狀路線を実現した高速鉄道など、さまざまな栄冠を勝ち取ってきた。

 ▽高速鉄道の発展が地域経済をサポート

 統計によれば、2019年の春運(春節<舊正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送體制)期間には、全國の旅客輸送量はのべ29億8千萬人に達した。全國で1年間に売られた乗車券をつなぎ合わせると、地球7-8周分にもなる。

 ここ數年、京滬、京広、津秦など各路線が相次いで開通し、京瀋高速鉄道なども現在建設中だ。19年6月、京張高速鉄道は全線でレールの敷設が終わった。年內に完成すれば、高速鉄道に乗って北京から張家口まで移動する時間が1時間を切り、北京・天津・河北の「1時間生活圏」が徐點に形を整えることになる。

 こうした高速鉄道「経済圏」は、全國にまだたくさん必要だ。一線都市で働き、二線都市に暮らすという「同都市効果」が夢から現実のものになってきた。

 ▽世界の交通には中國プランが必要

 世界銀行が19年に発表した報告書「中國の高速鉄道発展」によれば、中國の高速鉄道の営業キロ數は世界の他國の高速鉄道の営業キロ數を合わせたものよりも多く、乗車券価格は世界のどの國よりも安く、建設コストは他國の約3分の2だ。

 「一帯一路」(the Belt and Road)に牽引されて、中國の鉄道は海外進出し、世界各國と鉄道建設の発展成果を共有するようになった。インドネシアのジャカルタ-バンドン高速鉄道は中國の高速鉄道が初めて全方位的かつ全面的に海外進出したプロジェクトであり、中國高速鉄道を世界の舞臺へと押し上げた。

 パキスタン・ラホールの地下鉄路線「オレンジライン」は中パ経済回廊初の交通インフラプロジェクトであり、中國企業が現地で1860人あまりの作業員を雇用し、現地の雇用を促進し、現地の人點の収入アップにもつながった。モスクワ-カザン高速鉄道は中國とロシアの協力における重大な戦略的プロジェクトであり、雙方は中國の技術、裝備を使用することで基本的共通認識に達した。ハンガリー・セルビア高速鉄道は中國と中歐・東歐國との旗艦プロジェクトであり、施工の各種準備作業が秩序よく進められている…。

 國際定期貨物列車「中歐班列」も多國間協力による國際定期貨物列車の運行メカニズムをほぼ構築した。18年末現在、ユーラシア大陸の16ヶ國108都市を結んでいる。

 今年5月23日、中國が設計・製造した時速600キロメートルの高速リニアテスト車両がお目見えし、來年末までに運行をスタートする予定だ。

 中國人が1本また1本と築いてきた鉄道は「一帯一路」を通じて拡張と発展を続け、世界と共に中國高速鉄道の発展成果を共有するようになった。「中歐班列」の1便1便が中國の製品を世界各國に輸送し、中國の友情の輪はますます広がっていく。これこそが中國高速鉄道によってもたらされた中國の自信にほかならない。

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馬玥