北京
PM2.577
23/19
NHKアナウンサーの鎌倉韆鞦さんが12日、「一人のジャーナリストの目に映った日中関係」をテーマに北京で講演會を開き、コミュニケーション手段が増えている今、新しい努力で中國と日本を伝える必要があると話しました。
NHKアナの鎌倉韆鞦さん
講演會で鎌倉さんは、中國のテレビ関係者と共に仕事した中で感じた「不思議に思ったこと」と「共鳴したこと」、インタビューの仕方に見る歐米と東アジア文化圏の違い、メディアが國のイメージづくりに果たせる役割などをめぐり、実體験を織り交ぜて語りました。
中國と日本ではバラエティ番組の作り方、キャスターや司會者の位置づけなどに違いが見られるものの、「面白い番組を作りたい気持ちは同じなのだ」と鎌倉さんは指摘しました。そして、「メディアは互いの國民のイメージを作る存在だが、そのイメージを一瞬にして崩す威力もある」「両國関係において、個人と個人のつながりが大事だ」と訴えました。
留學中に出演した映像を交えながら説明
さらに、中國発のショートムービープラットフォームの「TikTok (ティックトック、中國語名:抖音)」が日本でも流行していることに觸れ、「若い世代がボーダレスになって世界中を駆け巡っている。今後は新しい努力で中國と日本を伝える必要がある」と話しました。
鎌倉さんは2001年にNHKに入局し、中國留學を経て、現在はドキュメンタリー番組のほか、同局で去年から始まった中國語映像ニュースのキャスターを務めています。講演會には約200人が來場し、NHK WORLD-JAPANの番組上映會も行われました。
鎌倉さんの話に聞き入る參加者
會場雑観
(取材・記事:王小燕、星和明)