北京
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23/19
閔亦氷アナと映畫を語る(その2)
最高のスキー場を中國に~星野司さんに聞く①
擔當:王小燕、斉鵬
2019年中國映畫の人気作のポスターの一部、左から「哪吒之魔童降世(Ne Zha)」
「 流転の地球/さまよえる地球(原題:流浪地球)」「我和我的祖國(My People,My Country)」
新年が明けて、はや半月が経とうとしています。最近の北京は冬日和の穏やかな晴れが続いています。
2020年2週目となる今週の番組では、まずは最近火曜ハイウェイに屆いたリスナーの皆さんからのお便りを抜粋してご紹介します。
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★名古屋市・ゲンさん
福原愛さん(愛ちゃん)の気持ちにのっかって、両國が仲良くなれるよう、私も祈りたいと思います。もちろん、斉鵬さんのオリンピック取材の実現も祈っています。
★岩倉市・杁本直正さん
2020年ですが、4月1日から4月30日まで、一宮市の木曽川資料館で第16回切り紙展を開催することが決定しております。<日時:2020年4月1日~4月30日 場所:一宮市木曽川資料館 テーマ:習近平國家主席訪日記念 第16回中國の放送局から収集した切り紙展>
★北海道石狩市・上田知晴さん
「中國人の生活の変化」はとても興味深い話題がいっぱいでした。お二人のお話には中國の驚異的な経済発展「中國の奇跡」の秘密を紐解くヒントがいつもたくさん織り込まれていますので、とても興味深くて、自分自身も楽しく勉強させて頂いています。
★東京都・大田區 三輪徳広さん
さて、年末特集にゲストとして工學院大學孔子學院・學院長の高橋恵子さんが登場され、久しぶりにお聲を聞き懐かしく感じました。これからも身近で親しみやすい多様なカリキュラムを提供して、多くの日本人が中國を正しく理解できるお手伝いをしていただきたいと思います。私も近くにある孔子學院のカリキュラムを見て、論語のお勉強などしてみようかと思いました。
また先週、「閔亦氷アナと映畫を語る」の1回目を放送したところ、名古屋・ゲンさん、岐阜県美濃市・平野精一さん、東京都・三輪徳尋さん、愛知県岩倉市・杁本直正さん、AKITSUGU SHIBUYAさん、韓國京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市の權大根(クォン・デグン)さんをはじめ、大勢の方からお便りをいただきました。その內容はまた、改めてご紹介いたします。取り急ぎ感謝申し上げます。
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続いて、年末年始の特別企畫「閔亦氷アナと映畫を語る」の2回目です。今回は昨年のヒット作品や俳優、今年の春節期間の注目作などにフォーカスしてお伝えします。ぜひ続けてお聞きください。
なお、閔アナが擔當する映畫をはじめとするエンタメコーナーはこちらです。
後半は【CRIインタビュー】です。冬のオリンピックを2年後に控え、中國各地でウィンタースポーツ人気がじわじわと高まる中で、これまで8年余りにわたり、中國の東北部や冬のオリンピックの開催地である張家口でスキー場の設計開発・運営管理の仕事に攜わってきた星野司さんにお話を伺います。全4回のシリーズでお屆けしますが、今日はその1回目、星野さんの初訪中、そして、吉林省松花湖での仕事を開始した頃のお話です。
<最高のスキー場を中國に~星野司さんに聞く>その①
~人生初の中國 吉林・大青山に立つ~
聞き手:王小燕、梅田謙
左から王小燕アナ、星野司さん、梅田謙アナ
冬は銀世界に変わる吉林省吉林市。郊外の松花湖のほとりにある大青山にスキー場ができたのは1962年のことでした。その後1980年代には、全國の青少年スキー大會がここで開かれたこともあります。しかし中國でスキーと言えば、長い間ひと握りの東北出身の選手に限られたスポーツでした。それがようやく市民に普及するのは21世紀に入ってからです
現在の松花湖スキー場は31コース、計100キロ以上を持つ、中國有數のスキー場として知られています。しかし、星野さんが初めて訪れた2011年時點では、麓にクロスカントリースキーの練習をする若者がいくらかいる他は、中腹部に荒れた2本のゲレンデがうっすら見られる程度の山でした。
ーー雪國で生まれ育ちスキー一筋だった星野さんですが、初めて中國に來たのはいつですか。
2011年4月6日でした。會社(株式會社プリンスホテル)からの派遣で、吉林省吉林市への出張でした。到著の翌日に今の松花湖スキー場である大青山の山頂まで登りましたが、その日は天候が悪く、山の中腹から濃霧により視界は20メートル程度で、足元しか見えませんでした。
ですが、その夜に山の地形図を提供してもらってコースを描き始めたら、不思議とスキー場のイメージが湧いて、朝方までにはコースレイアウトが完成しました。それが、実際に開業を迎えたスキー場のコースのうち、約6割のコースになっています。それほど素晴らしい山で、ここに作れば中國NO.1 のスキー場になると、當時から思いました。
ーー中國に來る前も、スキー場の設計開発をしていたのですか。
當社はホテル事業、スキー事業、ゴルフ事業を行っていて、スキー場は自社で設計し運営管理しています。新潟県の苗場スキー場で勤務していた頃に、數カ所のスキー場の設計にチャレンジしたことはありますが、形になったのはここ中國・吉林省の松花湖スキー場が初めてでした。
日本のスキー人口は1998年の長野オリンピックをピークに、減少の一途を辿っていました。そういうわけで、コースの整備やリニューアルの機會はあっても新規に建設するというニーズはなく、私にとってもチームの皆にとっても松花湖スキー場は初めての體験でした。
松花湖をバックに笑顔を綻ばす星野チーム
ーーどのような思いで、松花湖スキー場の設計に取り組んだのですか?
中日友好の懸け橋の一本の釘になれればと思いました。本格的に設計を始めた2011年12月には、私を含む4 人が派遣され、チームで考えた設計コンセプトは「中國のスキー人口底辺拡大に寄與するスキー場!」「地元の地域社會をリードするスキー場!」「日本の子どもたちにも滑ってもらいたい!」です。そして、この3 本柱を基に、設計キャッチコピーを「お客さまの笑顔」と決めました。
設計期間は、山に入っている時も、図面を描いている時も、會議中でも、常に「お客さまの笑顔」を思いながらコンサルティングしました。その強い思いがあったからやり遂げられたと思います。(つづく)
さて、この「大青山」はスキー場の建設にはもってこいの山だったようですが、吉林省の冬といえば半端ではない寒さです!日本で體験したことのない寒さの中でも、データだけに頼らず現地を歩きながら設計するというこだわりを貫いた星野チームの皆さん──、來週のこのコーナーでは、その仕事の様子を中心に、引き続きお話を伺います。
【プロフィール】
星野 司 (ほしの つかさ)さん
1962年新潟県南魚沼市生まれ。
1981年4月、國土計畫株式會社、現在の株式會社プリンスホテル。新潟県南魚沼郡湯沢町に所在する苗場プリンスホテル・苗場スキー場入社、スキーパトロール隊に配屬され、夏はスキー場整備、冬はスキー場運営管理を行いながらスキーコース設計開発を勉強する。
その後、苗場エリア総支配人、プリンスホテル本社勤務を経て、2011年12月に、プリンスホテルから4名派遣され、中國吉林省吉林市の松花湖プリンスホテル・松花湖スキー場開発コンサルティングを開始。2014年12月に松花湖プリンスホテル・松花湖スキー場の開業を迎え、松花湖リゾート総支配人として7名の派遣社員と運営管理を行う。
2016年3月から松花湖プリンスホテルのフランチャイズおよび、松花湖スキー場の安全管理に対する技術指導、接客対応指導を行っている。
2016年4月に株式會社プリンスホテル 吉林事業部 部長、吉林西武リゾートコンサルティング有限公司 董事長に就任。
2018年1月、プリンスホテルから4名派遣され、河北省張家口市崇禮區の汗海梁スキー場開発コンサルティング開始 、2019月12月31日に開発コンサルティングを終了し現在に至る。
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