春運を支える「95後」列車長の一日

　舊正月・春節（今年は1月25日）期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送體制「春運」を確保するため、大勢の鉄道スタッフが休日返上して仕事に取り組んでいます。記者は數ある鉄道スタッフの中から、「95後（1995年から1999年生まれ）」の列車長（乗務責任者）・周弋喬さんの一日をカメラで追っかけてみました。

翌日の勤務に備えて、乗務員宿舎で荷造りをする周さん

勤務開始に當たり、プラットホームまで見送りにきた夫にハグされる周さん

　朝5時半、成都東駅の乗務員アパート。ここは周さんが寢泊りする場所です。勤務の日、周さんはいつも5時半に起床して、一番乗りで職場に入り、一日の準備に取り掛かります。成都とアモイを結ぶ高速鉄道G2731が、周さんが勤務する列車です。道中、重慶西、貴陽東、長沙南、南昌西など25駅を経由します。駅に泊まる度に、周さんは車內を巡迴して狀況をチェックし、車內での移動は一回の勤務につき、約2萬歩に上るそうです。

座席シートを丁寧にチェックする周さん

乗車した子ども達に丁寧に車內の説明をする周さん

　列車乗務員になって6年目になる周さんは、これまでの6年間、家族と共に春節を過ごすことはありませんでした。今年も、大晦日の夜は列車の中で乗客と共に過ごすシフトになっています。新婚ほやほやの周さんは、夫が同じく鉄道スタッフです。「新しい年の願いは」と聞きますと、「夫婦にとっては、赤ちゃんを授かることだ」と話しましたが、「鉄道スタッフとしては、乗客の皆さんがどの人も楽しく、安全に家に帰って、一家団欒して過ごせることが何よりの願いだ」と付け加えました。（閣、Yan）

勤務日誌を書く周さん

荷物棚にスーツケースを載せる乗客を手伝う周さん

當直駅員と情報交換する周さん