北京
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米ABCニュースの報道
國際學術誌「ネイチャーメディシン」は17日、米、英、豪の科學者5人の共同執筆による最新の論文を掲載しました。その主な論點は、「新型コロナウイルスは実験室で合成したものでもなければ、特定の目的から人為的に作られたものでもない」ということです。18日、米テュレーン大學の公式サイトは、論文執筆者の一人で、當大學のウイルス學専門家のロバート・ギャリー氏の取材映像を配信しました。ギャリー氏はカメラに向かって、「これは生物兵器ではないと斷言できる。誰も実験室で人為的にこのウイルスを作り出してはいない。自然界の産物である。このウイルスは、人類の間でどれほど生存してきたかは分かっていない。數カ月か、數年か、ひいては數十年生存していたが、小さな突然変異により、スピードを速めて感染を拡げてきた可能性もある」と述べています。
事実、新型コロナウイルスの発生源は他の地方にあるかもしれないことが、多くの専門家が研究で突き止めています。
學術誌「ランセット」に発表された論文
1月24日、醫學誌「ランセット」は公式サイトで、武漢市金銀潭病院の臨床醫師7人による論文を掲載しました。その中で、最初に治療した患者41人を対象に分析した結果、13人が華南海鮮市場と接觸歴がないことが分かったと指摘しています。
1月26日、學術誌「サイエンス」は、「武漢華南海鮮市場が新型コロナウイルスの発生源ではない可能性はある」と題した論文を発表しました。論文は、米ジョージタウン大學で感染症を専門とするダニエル・ルーシー氏の観點を引用し、「13人もの患者が市場と何の関連性もない。これは小さな數字ではない」と指摘した上で、新型コロナウイルスの発生源は他のところにある可能性は高いと結論付けています。
中國の呼吸器疾患の権威である鐘南山氏も、「感染症は最初に中國で発生したものの、発生源も中國だとは限らない」と指摘しています。
學術誌「セル」に発表された論文
また、カナダのシンクタンク・グローバルリサーチ(Global Research)は公式サイトに、ラリー・ロマノフ氏の署名入り文章を載せました。その中で、中國台灣地區のウイルス學専門家が感染狀況が深刻なイランとイタリアのウイルスの病原學の分析結果の引用として、この二つの國で明らかにされたウイルスの遺伝子配列が中國で発見したものと異なると指摘しました。
26日、世界トップの學術誌「セル」には上海市(復旦大學付屬)公衆衛生臨床センターの張永振兼任教授とオーストラリアシドニー大學バイオと環境科學院、醫學科學院のエドワード・ホームズ教授が共同で執筆した評論が発表されました。
この評論は、「2019年12月までに、新型コロナウイルスは、密かに感染を拡大していた段階で、要となる突然変異が起きた可能性がある」という見方を示しました。
一體、ウイルスの発生源はどこなのか、これには科學を信じ、専門的で科學的な意見に耳を傾けなければなりません。(殷、Yan)