北京
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新型コロナウイルス肺炎の感染拡大で世界の関心を集めた中國・湖北省。1月23日に世界で最初にロックダウンを実施した省都・武漢市で4月8日、実に2ヶ月半ぶりに封鎖措置が解除されました。これに伴い、全省での封鎖措置もすべて解除され、省內は徐點に日常を取り戻しています。
旅行に行けるのはまだ先になりそうですが、映畫を通して湖北省の魅力を感じることならできます!この特別企畫では、湖北省內各地でロケが行われた映畫作品をご紹介します。
File 2 SHADOW/影武者(原題:影)
~ロケ地:湖北省荊州市~
公開日:2018年9月30日
監督:張蕓謀(チャン・イーモウ)
主演:鄧超(ダン・チャオ)孫儷(スン・リー)鄭愷(ライアン・チェン)胡軍(フー・ジュン)王千源(ワン・チェンユエン)呉磊(ウー・レイ)関曉彤(グアン・シャオトン)
巨匠・張蕓謀(チャン・イーモウ)の、『グレートウォール(原題:長城)』(2016)に次ぐ2018年の話題作。本作は、三國時代に起こった荊州爭奪戦を背景に、動亂に巻き込まれる人點の愛憎を描いた時代劇サスペンスアクションです。
撮影現場
主演は中國を代表する俳優の鄧超(ダン・チャオ)で、一人二役に挑戦。相手役は鄧超の妻で女優の孫儷(スン・リー)で、2人は映畫の中でも夫婦役を演じます。ほかに鄭愷(ライアン・チェン)や胡軍(フー・ジュン)、王千源(ワン・チェンユエン)、呉磊(ウー・レイ)、関曉彤(グアン・シャオトン)など人気スターが勢ぞろい。
黒澤明監督から大きな影響を受けたことを公言している張監督ですが、本作の中國題にも黒澤監督の名作『影武者』へのオマージュが示唆されています。第75回ベネチア國際映畫祭非コンペティション部門に出品された後、2018年9月末に中國で一般公開され、日本では2019年9月に公開されました。
映畫のスチール
映畫の舞臺は、架空の國「沛國」ですが、実際のロケ地は『三國志』でも有名な古い町、湖北省荊州市です。張監督がこれまで多用してきた鮮やかな色彩は抑えられ、白と黒を基調にした水墨畫風の映像に仕上がっており、古き良きこの町の味わいが引き立てられています。雨のシーンが多いことも、神秘的でロマンチックなテイストを感じさせます。(ミン・イヒョウ 謙)