大ヒットの予感？！2020中國映畫を大予測❶「年內公開の可能性90％」編

　「映畫館やゲームセンターは完全予約制を導入することで再開していく」という國務院の方針の下、広東省広州市や貴州省、雲南省昆明市が近いうちに映畫館を再開することを相次いで宣言しました。ほぼ4ヶ月もストップしていた映畫シーンにどんな新作が登場するのか、期待が膨らみます。この企畫では、これからヒットするかもしれない中國映畫を一挙にご紹介します。まずは、年內公開の可能性90％（ほぼ確定）の作品からです。

『我和我的家郷（直訳：私と私のふるさと）』の総監督・寧浩（ニン・ハオ）

◎『我和我的家郷（直訳：私と私のふるさと）』
監督：寧浩（ニン・ハオ）徐崢（シュー・ジェン）陳思誠（チェン・スーチェン）鄧超（ダン・チャオ）ほか
主演：黃渤（ホァン・ボー）王寶強（ワン・バオチャン）劉昊然（リウ・ハオラン）佟麗婭（トン・リーヤー）呉京（ウー・ジン）
　一見すると、昨年10月に公開された新中國成立７０週年記念映畫『我和我的祖國（直訳:私と私の祖國）』を思わせるタイトルですが、実際に「複數の監督によるオムニバス形式」という同様の手法を取っていることから、『我和我的祖國』の姉妹編とも言えるかもしれません。內容はタイトル通り、中國各地を舞臺に展開される心溫まる家族の物語が中心となっています。超豪華なオールスターキャスト陣に注目です！

◎『緊急救援（The Rescue）』
監督：林超賢（ダンテ・ラム）
主演：彭于晏（エディ・ポン）王彥霖（ワン・イェンリン）辛芷蕾（シン・ジーレイ）藍盈瑩（リリック・ラン）
　舊正月映畫として公開されるはずだったアクション大作の『緊急救援（The Rescue）』。監督は
大ヒットした戦爭アクション・シリーズ『オペレーション･メコン（中國題：湄公河行動）』（2016）、『オペレーション：レッド・シー（中國題：紅海行動）』（2018）の林超賢（ダンテ・ラム）。今作は中國の海上救援隊の活躍を描くもので、シリーズ前作を超える製作スケールとなり、難易度の高い救援ロケを次點に敢行。派手な爆破シーンや手に汗握る救援シーンが必見です。

◎『急先鋒（Vanguardl）』
監督：唐季禮（スタンリー・トン）
主演：成龍（ジャッキー・チェン）楊洋（ヤン・ヤン）艾倫（アレン）母其彌雅（ムチミヤ)徐若晗（シュー・ルオハン）
　こちらも舊正月映畫として公開されるはずだったジャッキー・チェン映畫の最新作『急先鋒（Vanguardl）』。メガホンを執ったのは、1992年公開の『ポリス・ストーリー3』や95年の『レッドブロンクス』、2005年の『THE MYTH/神話』、2017年の『カンフー・ヨガ』など、9作品でジャッキー・チェンとタッグを組み、ヒット作を立て続けに送り出してきた唐季禮（スタンリー・トン）監督。今作はテロ組織に対抗する國際警備チーム「急先鋒」の活躍を描くもので、ロンドンやドバイ、インドなど各地でロケを敢行したアクションスリラーとなっています。

◎『懸崖之上（Impasse）』
監督：張蕓謀（チャン・イーモウ）
　キャスト陣が未発表のまま注目を集めている巨匠・張蕓謀（チャン・イーモウ）の最新作。20世紀の戦爭時代を舞臺に、日本軍が秘密裏に進める人體実験の証拠を手に入れるため、中國東北地區に送り込まれた工作員グループ「烏特拉」の暗躍を描く物語となっています。（ミン・イヒョウ　謙）