張蕓興（レイ）

　張蕓興（レイ＝チャン・イーシン）は中國湖南省長沙市出身の29歳。
　2005年に湖南衛星テレビのオーディション番組『明星學院』のシーズンフィナーレで第3位に入賞。2008年にS.M. Casting Systemの中國オーディションに合格し、SMの練習生になりました。2012年4月に韓流グループEXO（EXO-M）のメンバーとしてデビュー。
　2015年に個人事務所を立ち上げ、ソロ活動をスタート。2016年5月に自身が作詞作曲と編曲を手がけた初のソロ曲「Monodrama」を発表。同年10月に先行曲「what U need?」を含む1stミニアルバム『LOSE CONTROL』を中韓同時リリース。収録全6曲の作詞作曲と編曲はレイが擔當し、シンガーソングライターとしての才能を見せ付けました。11月には、韓國の番組に登場しSBS『The Show』で『LOSE CONTROL』ソロステージを披露。その後、2017年に『LAY 02 SHEEP』、2018年に『NAMANANA』と2枚のオリジナルアルバムをリリース。特に『NAMANANA』はアメリカデビューアルバムにもあたり、「ビルボード200」チャートで21位にランクしたという快挙を成し遂げました。
　歌手活動を続けながら、レイは俳優としての存在感も放っています。2016年に、鄭愷(ライアン・チェン)主演のラブコメ映畫『前任2：備胎反撃戦（Ex-Files 2: The Backup Strikes Back）』に出演し、第4回中英映畫祭で最優秀助演男優賞を受賞。2017年に、中國人民解放軍創設90週年記念映畫『建軍大業（The Founding of an Army）』のオールスターキャストの一人として選ばれ、第9回マカオ國際映畫祭最優秀助演男優賞へのノミネートを果たしました。2018年に黃渤（ホァン・ボー）の初監督作品『一齣好戯 (The Island)』の主演に大抜てきされ、能天気な青年役を好演し、演技も目立つようになりました。映畫以外にも、さまざまなTVドラマやリアリティ番組にも出演し、その大活躍から目が離せませんでした。2019年8月に発表されたフォーブスの中國有名人ランキングトップ100のうち、レイは11位にランクされています。
　そんなレイは今年6月1日に通算4枚目となるニューアルバム『蓮/Lit』をリリースし、注目を浴びています。このアルバムは12曲からなる2部構成「前世と今生」の一枚で東西融合をテーマとしています。1日に公開されたのは第1部「前世」に収録された6曲のみ。メインソング「玉」は映畫『さらば我が愛』で広く知られる中國京劇の名作「覇王別姫」をモチーフにしたもの、映畫大作を髣髴とさせる圧巻のMVは必見です。（ミン・イヒョウ 謙）