北京
PM2.577
23/19
ドイツにとって米國は北大西洋條約機構(NATO)における長期的な盟友であり、重要な貿易パートナーでもあります。しかし、トランプ米大統領は就任前から、ドイツの指導者に対する不遜な発言を何度も行っています。中央広播電視総臺(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者は、獨ミュンヘン大學の米國問題専門家、Michael Hochgeschwender教授に獨佔インタビューを行いました。
Hochgeschwender教授は、「トランプ大統領の就任前から米國には軍事支出が多すぎるという問題があったが、現在はNATO加盟國10カ國の総額を上回っている。このため、NATO內部の緊迫化を招いた」と指摘しました。
また、Hochgeschwender教授は、「中國、インド、ブラジルなどの新興國家が國際社會でますます重要な役割を果たすのに伴い、米國は世界を主導するポジションを失っていった。歐州はこの新たな情勢の中で、改めて自らを位置づけせねばならない」との考えを示しました。
近年、米國が各組織から相次いで離脫していることについて、Hochgeschwender教授は、「トランプ氏が誇る『米國を再び偉大に』という施政理念と矛盾するものだ。國連教育科學文化機関(ユネスコ)にしても、世界保健機関(WHO)にしても、大國としての責任感とソフトパワーを示す重要なプラットフォームなのだから」と述べました。(殷、淺野)