火星探查機「天問一號」の飛行距離が1億5500萬キロに

　中國初の火星探查ミッションのチーフデザイナー・張栄橋氏が明らかにしたところによりますと、北京時間18日8時30分の時點で、火星探查機「天問一號」の飛行距離が1億5500萬キロに達し、地球からの距離は1800萬キロに達したということです。

　張氏は18日、福建省福州市で開かれた2020年中國航天（宇宙）大會の中でこれについて述べ、さらに「『天問一號』は飛行期間中に地球や月との寫真撮影、軌道の途中修正、自らの負荷検查などの作業を完了した。現在、各システムは順調に働いており、探查機は良好な狀態を保っている」と述べました。

　「天問一號」は中國初の火星探查任務を擔う探查機として、今年7月23日に文昌発射センターで打ち上げられました。「天問一號」は地球と火星の間で飛行軌道を転換しながら約7カ月間飛行し、2021年2月に火星の引力を捉えて、火星周回軌道に入り、著陸探查機は2021年5月に火星に著陸する予定です。このミッションが成功すれば、中國は火星の周回、著陸、探查という3つの目標を一度のミッションで実現した世界初の國となる見込みです。（Mou、謙）