北京
PM2.577
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感染症の大流行に直撃されたことで、世界経済は衰退の危機に瀕している。世界銀行の予想によれば、2020年には過去20年間で初めて、全世界における極度な貧困者が増加する。つまり、1億5000萬人が感染症のために貧困に逆戻りすることになる。感染症対策と経済の安定維持と民生の保持の三大任務を、いかにしてバランスよく処理すればよいのか。全世界から貧困を撲滅する目標を、いかにして実現するのか。これは、國際社會が突き付けられた、極めて厄介な難問だ。
厳しい情勢に直面する中で開催された第15回主要20カ國・地域首脳會議(G20サミット)第2セッションで中國は、持続可能な発展の問題についての見解を、重點的に陳述した。強調したのは「発展は、貧困問題を解決するためのマスターキー」であり、中國は「発展の優先を堅持する理念」、「全面的にバランスが取れた政策措置の採用」、「良好な國際経済環境の構築」の3點を主張した。中國は、これらの自らの経験や観察思考を盛り込んだ提案により、他の國が貧困からの脫卻や貧困を減少させることの力になりたいと希望している。
直面する試練の克服が困難であればこそ、発展の方向性をしっかりと把握せねばならない。発展途上國についていえば、國連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にもとづいて、発展を実現させる斷固たる信念を持ち、民生と人點の幸せに焦點を當て、等しく貧困との戦いの勝利に向けて前進していくことができる。
正しい理念を持った上で、さらに著実に行動をすることが必要だ。中國は全世界の貧困撲滅を推進するために、一連の具體的な提案を行っている。それら提案には、発展途上國に対する融資提供による支持、インフラ施設やインターネット建設の推進、貿易障壁の減少、デジタル経済に貧困現象の効果を発揮させるなどがある。
皆が一緒に発展してこそ、真の発展だ。今まさに貧困撲滅の努力をしつつある中國は、さらに多くの國際協力を通じて発展途上國が力を合わせて、貧困を遠ざけて共に発展する素晴らしい世界を建設したいと願っている。(CRI論説員)