【CRI時評】盜聴した米國、された歐州、仲直りできるか

2020-11-27 17:14  CRI

 米連邦政府一般調達局は先ごろ、民主黨の大統領候補バイデン氏が大統領選挙で勝利したと発表した。バイデン氏はその日、歐州連合(EU)と北大西洋條約機構(NATO)の指導者と電話會談し、大西洋橫斷関係の深化と復活を強調した。あるメディアは、米歐が再び「蜜月」に戻る可能性があると分析している。

 デンマークメディアによると、2015年から2016年にかけてデンマークが新型戦闘機の調達を検討した際、米國家安全保障局(NSA)はデンマーク側との特別な情報協力関係を利用して、同國の財務省や外務省などの政府部門、軍需企業などへの監視を実施した。米情報機関はまた、入札に參加した歐州軍需企業2社の情報を秘密裏に収集した。最終的には、米ロッキード・マーティン社製F-35戦闘機が入札で勝利した。米國はデンマークとの特別な情報関係を利用し、逆に同盟國を攻撃した。それだけでなく、米國はスウェーデン、ドイツ、フランス、ノルウェー、オランダなどを監視している。

 長期にわたって米國に背後から攻撃されてきた歐州が監視スキャンダルを持ち出さなくても、現在の環境を見れば、米歐関係は以前のような関係に戻ることは難しいだろう。米國の次期政権発足後、歐州との関係がどの程度回復するかは、自國の戦略的利益に従う必要がある、國內政治の妨害を受けることもあるという要因を考えなければならない。

 さらに重要なのは、歐州の人點は過去數年間、米國に苦しめられたことにより、戦略的自主性が顕著に強化されたことだ。歐州世論の大西洋橫斷パートナーシップに関する議論では、米國への失望、同國の脅威への備え、さらには警戒の聲が増え、大西洋橫斷関係に冷靜に対処することを訴える聲が強まっている。米歐関係は將來ある程度改善されるだろうが、雙方にはまだ多くの問題があるため調和的関係の構築が難しい。雙方が大西洋橫斷関係を復活させるか、楽しみに待っていようではないか。(CRI論説員)

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