北京
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習近平國家主席は27日午前、第17回中國・東南アジア諸國連合(ASEAN)博覧會と中國・ASEANビジネス投資サミットの開幕式で挨拶しました。これにより、北京で開かれた中國國際サービス貿易交易會と上海で開催された中國國際輸入博覧會に続き、大きな國際展示會に出席したことになります。
新型コロナの影響で、今年9月に予定されていた中國・ASEAN博覧會は11月27日から30日までの期間に延期されましたが、今回はハイレベルで新しい形式の博覧會となりました。
レベルが高いというのは、習近平國家主席が挨拶したことに由來します。このほか、ラオスやカンボジアの首相、インドネシア、ミャンマー、フィリピンの大統領らASEAN諸國の指導者もビデオメッセージを寄せました。
そして、形式が新しいというのは、初めてオンラインとオフラインを組み合わせた展示形式を採用したことです。このうち、オフラインの展示面積は10萬4000平方メートル、ブースは5400カ所に達しました。また、オンラインで出展した企業は1500社を超えました。
今回の博覧會のテーマは「『一帯一路』の共同建設、デジタル経済の共同振興」です。27日に行われた挨拶の中で、習主席は、戦略的相互信頼の向上、発展計畫の結びつきの強化、科學技術イノベーションの向上、デジタル経済協力の深化という4點を提案しました。
発展計畫の結びつきを強化する上で重點の一つとなるのは、中國による「一帯一路」イニシアティブと「ASEAN連結性マスタープラン2025」との連結をめぐる協力です。2013年10月に初めてインドネシアを訪問した際、習主席はASEAN諸國と海洋協力パートナーシップを発展させ、21世紀の「海上シルクロード」を共に建設したいと表明しました。これは、習主席が初めて中央アジアを訪問した際に提唱した「シルクロード経済ベルト」の建設と併せて、「一帯一路」イニシアティブを構成しました。
今年は「中國・ASEANデジタル経済協力年」でもあります。習主席は27日の挨拶で、「中國側はASEAN諸國と手を攜えて、新たな科學技術革命と産業変革のチャンスをつかみ、デジタルの相互連結を推進し、『デジタル・シルクロード』を構築したい」との考えも示しました。古代の海上シルクロードから現代の「デジタル・シルクロード」まで、中國・ASEAN協力はより広い將來を見せています。
さらに、より緊密な中國・ASEAN運命共同體を建設し、雙方の次の「黃金の10年」を切り開くために、習主席は経済貿易協力を強化して地域経済の全面的な回復を加速させること、新型コロナ対策をめぐる協力のレベルを高めて公衆衛生上の能力づくりを強化することも提唱しました。(鵬、星)