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『東京裁判、世界平和のために』著者、出版式で同書を紹介

2017-05-03 15:42:44     cri    

 2017年は中國人民が全面的な抗日戦爭を行った80週年の節目の年です。これを記念する書籍『東京裁判、世界平和のために』の出版式および出版座談會が2日、上海交通大學で行われました。著者である上海交通大學東京裁判研究センターの程兆奇教授をはじめ、同大學共産黨委員會の郭新立常務副書記、上海市共産黨委員會宣伝部の燕爽副部長、上海市新聞出版局の徐炯局長のほか、全國各地の大學から約50人の學者が出席しました。

 同書は上下巻に分かれており、1946年5月から1948年11月まで行われた東京裁判の全貌について、9つの章にわたって記述されています。特に重要なコンテンツとして、①極東國際軍事裁判所の設置や政策指導に関するプロセス、②裁判所の管理権に関する爭いがなぜ現在にまで続く法律上の議論となっているのか、③戦爭を引き起こした指導者に対する個人的責任を追究することの可否などが含まれています。

 著者の程教授は出版式の席上で、「この本には東京裁判だけでなく、新中國の対日裁判所を含め、當時、同盟國7カ國がアジアに設置した53の裁判所に関する事実も書かれている」と明らかにしました。

 また、上海交通大學共産黨委員會の郭常務副書記は、「本書『東京裁判、世界平和のために』は、程兆奇教授を中心とする研究チームが數年をかけて研究した最新の學術成果である。世界平和を維持するため、また、日本の右翼による東京裁判の否定に対する歯止めとして貢獻するだろう。今後、『東京裁判』に関する新しい書籍のさらに出版されることを期待している」と表しました。

 出版式の後には、上海交通大學、北京大學、華東師範大學、上海社會科學院などの大學・研究機関の學者らによる出版座談會が開かれ、同書をめぐって、出版の意義や、東京裁判に関する議論の性質を世界各國に普及する方法などについて討論が行われました。その際、東京裁判の向哲濬(ジュン)裁判官の実子である向隆萬教授は、「東京裁判に関する青少年向けの教材や読み物は少ない。これを國民教育に取り上げて普及すべきだ」とした上で、自身も「東京裁判」についての本を執筆中であることを明らかにしました。(張強)


向隆萬教授(左)と程兆奇教授(右)

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