第50回アジア開発銀行（ADB）年次総會は4日から7日にかけて日本の橫浜で開催されています。中國の肖捷財政相は會議で発言し、アジア開発銀行がその役割を発揮して、アジアの異なる経済體、異なる階層、異なるコミュニティーがグローバル経済の成果を分かち合うことを促進するよう、求めました。

　肖財政相はこの中で「世界経済は現在も深い調整期にあり、経済のグローバル化が困難であり、貧富の格差、南北の格差という問題が際立っている。世界人口の大半が居住するアジアでは、今も貧困人口が3億を超えており、アジアの発展は深刻な課題を抱えている」と述べた上で、資源を十分に生かし、技術刷新による発展を大いに促し、アジアの発展における理念、メカニズムと技術の刷新を促し、アジアの発展経験をまとめ、それを分かち合って、アジアの共同繁栄を促していくよう、ADBに求めました。

　さらに「ADBの地域協力活動と、中國が打ち出した『一帯一路』（シルクロード経済帯と21世紀シルクロード）構想は、その中身が非常に合致している」との考えを示し、ADBは「一帯一路」各方面の戦略的リンクを強め、アジアにおける相互連攜をより促進し、アジアの地域協力を深めていくことに期待を示しました。

　肖財政相はまた「中國は、1986年にADBに加盟して以來、全方位的かつ広い分野でADBと平等互恵のパートナー関係を樹立している」と強調し、ADBとの全面的協力をより深化し、アジアの貧困撲滅と共同繁栄を共同で推し進めていきたいとの意向を表明しました。（Mou）