会員登録

中國の新型科學観測船の性能が世界先頭集団に

2017-10-23 17:41:48     cri    

 中國科學院院士で中國海洋大學副校長の呉立新氏は米國の科學観測船における作業を何度も體験したことがあるが、印象に殘っているシーンがある。それは科學者らは制禦室でコーヒーを飲みながら、自動的にブイが投入されていたことだ。この光景は近い將來、中山大學の新型科學観測船と「雪竜2號」などで実現されることになった。科技日報が伝えた。

 20日に上海市で開かれた「海洋科學観測船技術ハイエンドフォーラム2017」で発表された情報によると、中國の新型科學観測船の開発と設計は、世界の発展をリードしている。今年8月時點で、設計もしくは建造中の海洋科學観測船は約10隻で、世界最多となっている。これには中國が自主建造する初の極地科學観測・砕氷船「雪竜2號」、中山大學次世代大型海洋総合科學観測船、3隻目の大洋掘削船などが含まれる。

 中國船舶工業集団公司第七○八研究所チーフエンジニアの黃蔚氏は、「數が増えただけでなく、中國の新型科學観測船は性能などの面でも世界先頭集団に入り、業界の発展をリードしようと努力している。60數年間の発展により、中國の科學観測船は改造から新規建造、近海から遠洋や極地へと邁進している」と述べた。

 急成長する極地観測の需要を満たすため、雪竜2號の建造が始まっており、2019年1月にも引き渡される見通しだ。雪竜號と比べると、新型の雪竜2號は船首・船尾の雙方向かつ持続的な砕氷能力を持つ。作業期間は雪竜號と比べ約2-3ヶ月延びる。これは以前ならば観測できなかった科學現象が観測できることを意味する。

 中國海洋大學の「東方紅3號」は、5000トン級の新型遠洋・深海総合科學観測実習船で、2018年に正式に引き渡される。先進的な設備を持つ探查・実験分析などのシステムにより、船と陸上の情報ネットワークの一體化を実現する。

 世界3隻目の大洋掘削船も計畫中だ。同船は地震メカニズムの解明を促し、深海の生物圏とメタンハイドレートを調查する。新世紀の地球の係統的科學研究の場を構築し、人類のマントル探查の夢を実現する。(編集YF)

 「人民網日本語版」2017年10月23日

関連ニュース
寫真トピックス
コメント