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秀山花燈戯の伝承者王世金氏 新理念で伝統蕓術を守る

2018-02-06 16:31:03     cri    

 中國西部にある重慶市の秀山花燈戯(地方劇)は唐・宋の時代に生まれ、元・明の時代に発展、清の時代に隆盛した、宗教、民俗、歌・舞踴、雑技、手工蕓術が一體となった総合蕓術です。重慶市秀山トウチャ族・ミャオ族自治県が申請した秀山花燈戯は國務院の認可を経て國家クラスの無形文化財に登録されました。

 今年76歳の秀山花燈戯の伝承者である王世金氏は7歳で初舞臺に立ち、12歳の若さで県の演劇大會で優勝を勝ち取りました。

 王氏のふるさとである峨溶鎮は秀山花燈戯の発祥地の一つです。1950年代、この土地には住民が花燈戯を歌い継ぐ風習がありました。當時まだ幼かった王氏は花燈戯と縁のある環境に育ちました。

 王氏は「多くの村に花燈戯の劇団があった。各劇団の演目はそれぞれ違ったが、形式は同じだった。舊正月になると、劇団は自分の村で飾り提燈を祭った後、ほかの村へ擔いで行った。舊正月の15日になると、すべての劇団は演出に使った飾り提燈を川辺、橋の下、砂浜に集め、提燈に関する歌を歌り、踴ってかた、提燈を焼した。これは燈りを空に送り、龍を海に送るという儀式だ。これを終えると、1年間の舞臺も終わりを告げた」と語りました。

 1970年代以降、それまで演劇に専念していた王氏は、花燈戯の創作や、資料の整理に取り組むようになりました。王氏は民間に流出していた花燈戯の演目を『秀山花燈戯集』として計3セットの書物に編集しました。伝承者として、王氏は、「花燈戯蕓術は人材不足の問題に直面している。いまこそ社會の支援が必要だ」と懸念しています。

 その後、王氏は太陽農場を立ち上げ、「エコ+生産+舞臺」の形式で、花燈戯蕓術の伝承を図っています。間もなくオープンする予定の太陽農場は特色を持った飲食業、生態観光、花燈戯を一體化した花燈戯の博物館のようなスペースになります。花燈戯のパフォーマーらは晝間には畑で野良仕事をし、夜には舞臺で演目を演じます。蕓者たちは農業生産による固定収入と舞臺出演によるギャランティの両方を得ることができます。こうした花燈戯生態博物館の理念は、伝統蕓術に発展に新しい希望を與えています。(殷、む)

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