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科大訊飛の新型AI翻訳機、33言語との瞬間音聲翻訳を実現

2018-04-22 10:21:29     cri    

 中國最先端のAI(人工知能)・音聲認識技術を持つアイフライテック(科大訊飛/iFLYTEK)社は4月20日、北京で、翻訳分野の戦略および新製品の発表會を行いました。同社製翻訳機のフラッグシップとなる新型「訊飛翻訳機2.0」が23日から正式に一般販売を開始します。

 「訊飛翻訳機2.0」には中國語と33言語の瞬間音聲翻訳のほか、広東語・四川語・東北語・河南語の4つの中國語方言と外國語との翻訳、さらに看板やレストランのメニューなどを內蔵カメラで読み取り自動翻訳する畫像翻訳などの機能が備わっています。また、4G通信とWi-Fi通信に対応しているほか、前もってデータをダウンロードすることで、ネットに接続できない環境でもオフラインモードで使用することが可能です。

 なお、同機の一つ前のモデルである「訊飛翻訳機1.0」は2016年11月に発売され、130以上の國で計20萬台以上の販売実績をあげています。

 今回の発表會では、アイフライテック社CEOの胡郁氏が、機械翻訳の発展と中國音聲産業連盟との連攜という視點から、同社のビジョンである「人類の運命共同體、世界言語の相互伝達」について説明しました。その上で、「正確な聞き取り(収音能力)」「精確な理解(音聲認識)」「的確な訳出(翻訳能力)」「自然な発音(音聲合成)」という同社発のAI翻訳4大基準を打ち出しています。

 「訊飛翻訳機2.0」は定価2999元。ネットショッピング大手・京東商城(JD.com)では先行予約販売がすでに始まっており、4月23日以降はその他のECサイトでも販売を開始するということです。

 アイフライテック社は1999年12月に安徽省合肥市で創立されました。音聲認識、言語技術研究、音聲情報サービスなどに特化し、現在ではAI分野において中國を代表する企業となり、2017年には米マサチューセッツ工科大學が毎年発表する「世界で最も革新的な企業50社」の第6位に選ばれています。

 同社の手掛けたAI翻訳機は、國連やボアオ・アジアフォーラムなど多くの國際會議に納入されています。今回の発表會に先立ち、同社は4月17日にジュネーブで國際電気通信連合(ITU)と音聲技術やAIをめぐり、戦略的提攜を結んだばかりです。

 アイフライテック社は、個人消費者向けの「訊飛翻訳機」シリーズのほか、業務用では中國語音聲をリアルタイムで文字に置き換えるAI會議ソリューション「訊飛聴見」を2015年にローンチしています。20日の発表會では「訊飛聴見」のバージョンアップ版がお披露目となり、登壇者の中國語での発言などを含む全過程がリアルタイムで英語にも翻訳され、スクリーンに表示されました。

 (取材:王小燕、梅田謙)

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