北京
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23/19
日本の垂秀夫駐中國大使が3日北京で、中央広播電視総臺(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の獨佔インタビューを受け、中日関係の現狀について「比較的良好な関係にある」と述べ、東京五輪や北京冬季五輪、さらに來年の中日國交正常化50週年を契機に、未來を見據えた関係構築や協力強化に取り組むべきとの考えを示しました。
中日関係の現狀について、垂大使は「雙方の努力によって正常な軌道に戻り、比較的良好な関係にある」と評価し、「日中関係は內在する色點な問題から、脆弱な一面を備えている。現在の比較的良好な局面をしっかりと守っていく必要がある」と指摘しました。
さらに、今年開催予定の東京五輪・パラリンピックと來年の北京冬季五輪・パラリンピックに觸れ、「雙方の重要なスポーツの大イベントをお互いの努力によって成功させる必要がある」とした上で、來年の中日國交正常化50週年という節目の年に當たっては、安定した二國間関係の構築とさらなる関係推進に取り組む必要性を強調しました。
また、「意見が異なることを恐れる必要はない。意思疎通が無くなってしまうことを一番恐れている」と述べ、今後の関係構築への提言として、「首脳レベルから民間レベルに至るまで、あらゆる分野・レベルで常に意思疎通ができる仕組みを構築することが大事だ」と表明しました。そして、2019年の中國人観光客訪日ブームが中國人の、特に若者の対日感情改善につながったことを例に挙げ、「相手國に行って自分で體験する、自分で見る、自分で聞く、自分で人と接觸して話してみるということが大事だ。“急がば回れ”になるが、地道な交流を進めていくべきだ」と話しました。
過去一年間、中日間の現実的な人的往來と交流はコロナ禍の影響に阻まれました。これを背景に、垂大使はSNSなど新たなツールと手段を通して若者を中心とする交流事業の推進に取り組む意欲を示し、來年の國交正常化50週年に向けて、「次の10年後、20年後、ひいては50年後を見據えて、祝賀行事を含め色點と準備していく必要がある。そのためには若い人、青年がしっかり參加するような取り組みが大事だ」と述べました。
なお、中國でも幅広く注目されている東京五輪については、「日本政府も大會組織委員會も、感染症対策をしっかり行った上で開催していくという決意にはいささかの変更もない」と明かしました。その上で、「中國北京にいる大使として、東京五輪・パラの成功を北京冬季五輪・パラにつなげていく上での貢獻をしていきたい」との考えを示しました。(洋、謙)