北京
PM2.577
23/19
米國の疾病予防管理センター(CDC)がこのほど発表した米國人の平均壽命に関するリポートによれば、2019年には78.8歳だった米國人の平均壽命が、2020年上半期には1年短くなり77.8歳になりました。同リポートは「新型コロナ感染症による死亡が米國人の平均余命を短くした主な原因だ」と分析しました。
新型コロナ感染拡大の全過程を振り返れば、トランプ前政権が発生初期に感染症をいかに軽視しており、その後はいかに混亂したかが分かります。絶えず悪化する狀況に対して、トランプ前大統領は感染症の拡大抑止策に懸命に取り組むことをせず、むしろ感染拡大を政治問題化させて、責任逃れの口実を探しました。トランプ政権はさらに、WHOから脫退しました。それ以外にも、米國政府が経済の回復を最優先して感染対策の基準を緩和したことが、感染症拡大の一層の悪化につながりました。
人の生存権とは間違いなく、最大の人権です。米國をはじめとする西側諸國はかねてから、自らを「人権の護衛者」と豪語してきましたが、新型コロナウイルス感染症によって、その「人権の護衛者」の醜い実像が露呈しました。
CDCの報告書からは、人種間の不平等も知ることができます。2020年上半期、白人米國人の平均余命の減少が0.8歳に留まったのに対し、ラテン係米國人は1.9歳、アフリカ係米國人は2.7歳も減少したとのことです。
生存権の無視、人種差別、貧富の格差、さまざまな事例や數字から分かるように、新型コロナウイルス感染症により、米國の人権狀況が悪化しました。感染症は現実の殘酷さを映し出す鏡になると同時に、西側の政治家の虛偽に光を當てることにもなりました。(非、鈴木)