北京
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中國で日本語を學ぶ大學生が競う第15回「全中國選抜日本語スピーチコンテスト」が28日、北京の中國大飯店で開かれました。
今回は224大學から約3萬6千人が予選に參加し、勝ち抜いた16人が本戦に進みました。スピーチテーマは「私の中の『新時代』-2030に向けて」、「私が感じた絆─コロナ禍の中で」のどちらかを選んで発表し、スピーチ能力とその後の質疑応答で日本語力を競いました。
優勝の広東外語外貿大學の黃暢さん
レベルの高い接戦を制して優勝したのは、広東外語外貿大學の4年生黃暢さんでした。黃さんは「私が感じた絆」をテーマに選び、京都での留學中に新型コロナウイルスが流行し、鬱屈とした日點が続く中、アルバイト先の高齢女性に勵ましの言葉をかけてもらい乗り越えたエピソードを語りました。優勝した感想について、「大會のために去年の7月から準備していた。この貴重のチャンスに本當に感謝している。今後は中日の青少年に向けて、両國の相互理解に力を盡くしていく」と述べました。
準優勝の西安電子科技大學の孫周嘉琪さん
また、準優勝の西安電子科技大學3年生の孫周嘉琪さんは、「成績は想像以上に良かった。まだ、日本へ行ったことはないが、大阪や関西へ行ってみたい。將來は日本語教育に力を入れたい」と語りました。
審查委員特別賞の北京語言大學の秦楚哲さん
審查委員特別賞の北京語言大學3年生の秦楚哲さんは、「今回のコンテストに盡力してきた。參加を通じて、暗誦は自分にとって苦手とする欠點だとわかり、本當にいい機會で日本語の上達につながった。この機會を感謝している」と述べました。
全中國選抜日本語スピーチコンテストは日本経済新聞社、中國教育國際交流協會、中日學術交流センターが主催しました。例年は東京で開催されていますが、今回はコロナ禍を受けてオンラインとオフラインを融合させた開催となりました。また、オンライン投票による特別賞を設けるなど、新たな試みも行われました。中國の青年による日本語學習と習得、日本社會と文化の理解の推進、両國青年の相互理解と友好交流の促進において、積極的な役割を果たすコンテストとして2006年から毎年開催されています。
さらに、スピーチコンテスト本戦に出場した16人の學生は29日、北京の日本大使館を訪れ、生け花體験や大使公邸で満開の桜を観賞しました。その際に出席していた垂秀夫駐中國大使は學生たちに日中交流の架け橋として活躍していくことへの期待を示すとともに日本語學習などについて交流しました。(取材:趙雲莎、李陽)