北京
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4日間にわたって開催された第18回中國ASEAN博覧會は、9月13日に中國南西部の広西チワン族自治區の中心地・南寧市で閉幕した。今回の博覧會の契約投資額は3000億元を超え、過去最多となった。これは中國とASEANの経済貿易と各分野の協力の新たな成果、新たなビジネスチャンスと見られ、米國が他國を抱き込んで中國に圧力をかけることの失敗の証明と言えるかもしれない。
2003年に創立された中國ASEAN博覧會は過去18年間、中國ASEAN関係がアジア太平洋地域協力の中で最も成功し、最も活力を持つ模範となっていることを示すものとなっている。新型コロナ禍で世界経済が景気後退に陥った2020年も中國とASEANの貿易額は増加を続け、ASEANは中國の最大の貿易相手國に成長した一方、中國は12年連続でASEANの最大の貿易相手國の地位を維持した。習近平國家主席が9月10日、第18回中國ASEAN博覧會と中國ASEANビジネス・投資サミットへの祝賀書簡で指摘したように、中國とASEANが対話関係を築いてからの30年間、互いに最大の貿易パートナーとなり、アジア太平洋地域で最も活力のある協力となっている。
しかし、中國とASEANの経済貿易の緊密化に直面し、中國を唯一の競爭相手と見なす米國バイデン政権は、東南アジアへの影響力を爭うため、ハリス副大統領を8月22日~26日にASEANにおける中國の主要貿易相手國であるシンガポールとベトナムを訪問させ、ASEAN諸國を取り込んで中國に対抗しようと試みた。ところが、ASEAN諸國は自國の利益を考え、大國間の闘爭に巻き込まれたくないことを明言している。
現在、ASEAN諸國はすでに中國と安定した政治・経済・貿易関係を築いている。中國との明るい協力の見通しを前にして、ASEAN諸國の望みは新たな冷戦に巻き込まれることではなく、中米両大國が互いに牽制し合って勝敗を分けないことである。このようにしてこそ小國は「両手に花が咲く」ことができるのかもしれない。米國の副大統領が自ら出馬しても、ASEANと中國の不可分の経済貿易関係を揺るがすことは難しいだろう。今後、中國経済が日増しに強大になるにつれて、この傾向もさらに顕著になり、米國が他國を抱き込んで中國を包囲しようとする企みはますます実現しにくくなるに違いない。
國際社會では、米國は同盟國を結集させて中國を圧迫し、経済面では貿易関稅などの方式で中國の発展を遅らせているが、中國経済はマクロ的に臺頭の勢いを形成しており、制裁、圧迫では歯止めがかけられないことは一般的に認識されている。ASEANは中國最大の貿易パートナーであり、今年上半期、中國との貿易額はすでに4000億ドルを突破し、前年同期比38.2%増となった。第2の貿易パートナーであるEUの貿易額より225.5億ドル多く、先頭を走っている。このような明るい協力の見通しを前にして、ASEAN諸國はどうして米國の言いなりになって中國に対抗することができるのだろうか。
科學技術面では、近年、米國は5Gや半導體などのハイテク分野で中國企業を圧迫し続け、中國の科學技術発展の勢いを抑制しようとしている。しかし、中國は5G、人工知能(AI)、新エネルギーなどの科學技術革新分野における発展が躍進しており、今回の博覧會でASEAN各國は中國-ASEAN科學技術協力を非常に期待している。マレーシアのカイリー・ジャマルディン科學技術イノベーション大臣は、「中國とASEANの科學技術革新協力は非常に重要であり、これは雙方の連攜を強化するだけでなく、人民により多くの福祉をもたらす」と示した。科學技術協力は中國ASEANの質の高い発展を後押ししており、中國ASEAN協力の新たな原動力となっている。
閉幕したばかりのASEAN博覧會を振り返ると、新型コロナウイルス感染症の影響にもかかわらず、中國とASEANの経済貿易や各分野の協力は素晴らしい成果を上げ、アジア太平洋経済に活力を注いでいる。同時に、中國の平和的な臺頭は歴史発展の趨勢の赴くところであり、その勢いは止めることができず、米國が中國を包囲する陰謀は結局、何にもならないことを人點に示している。