北京
PM2.577
23/19
バイデン米大統領は來週、ホワイトハウスで米國、日本、オーストラリア、インドの首脳4か國の協力枠組み「クアッド」の會議を共同主催し、アジア・太平洋地域における中國の影響力への対抗措置などの問題を協議する。これら4カ國の國內経済はかなりの打撃を受け、新型コロナ感染拡大を抑制できない狀況にもかかわらず、中國に矛先を向けようとしていることには疑問を呈したい。
外交部の趙立堅報道官は、「中國は地域協力メカニズムが平和と発展の時代の流れに順応すべきだと一貫して考えており、それらの國は時代遅れの思考と狹あいな地政學の概念を捨て、中國の発展を正しく理解し、域內の平和と安定の確固たる擁護者としての役割を果たすべきだ」と主張しました。
注目すべきなのは、バイデン氏が3月、日米豪印首脳テレビ會議の際、米國のワクチンを各國に輸出すると示し、新型コロナ禍における中國の世界への影響力を弱めようとしたことだ。その後、インドでの感染が急激に拡大し、米國は國內の感染狀況を顧みる暇もなく、バイデン氏のこの計畫は崩れた。
中國共産黨創立100週年を祝う大會で、習近平主席は「中國共産黨は引き続き平和を愛するすべての國・人民と共に、平和・発展・公平・正義・民主・自由という全人類共通の価値を発揚し、協力と対抗しないこと、開放と閉鎖しないこと、互恵ウィンウィンとゼロサムゲームの放棄を堅持し、覇権主義と強権政治に反対する」と表明した。このような責任ある立場は中國が自國の新たな発展を通して、世界にチャンスを提供したいと考えていることを十分に示している。
発展とチャンスは人類社會の永遠のテーマであり、生存と希望を託している。発展権は剝奪することのできない人権であり、中國は世界最大の発展途上國として、同様に自身を発展させる権利を有しており、いかなる國も中國の発展権を剝奪する権利はない。
王毅國務委員兼外交部長はこれまで、「中國の発展には強大な內生的原動力があり、これは歴史の必然の流れに則っている。シンガポールを含む多くの國と同じように、米國側が今日の中國を客観的かつ理性的に見て、中國との互恵協力のチャンスを探ることを希望する」と表明している。中國と米國は世界最大の経済體として、世界経済への影響力は強く、牽引作用がある。米國はひたすら自らの「優位性」を求めながら、グローバルな大局観を無視し、未熟な動きをしている。中米協力は、両國に利益をもたらし、世界に利益をもたらすはずである。米國は自國の狀態を調整し、理性的に中國の発展を見守り、中國人民の発展の権利を尊重し、中米関係の健全で安定した発展のために、建設的な役割を果たすべきである。
すでに21世紀に入り久しく、この歴史の新たな起點において、世界各國の利益は調整され、國際構造もすでに再構築されている。この重要な時期に、覇権主義と強権政治が主導する「グローバル統治」システムは、「共に協議し、共に建設し、共に分かち合う」グローバルガバナンス理念に取って代わられるべきだ。人類運命共同體を共に建設し、國際政治経済秩序をより公正で、合理的な方向に発展させることは、大勢の赴くところであり、人點の願いでもある。歴史の法則と現実はこの決斷の正しさを実証するだろう!(CRI日本語部論説員)