北京
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法廷內の袁仁國元會長
貴州省貴陽市中級人民法院(裁判所)は23日、中國の最高級酒とされる茅臺(まおたい)酒などを製造する貴州茅臺グループの袁仁國元會長に対して、収賄罪により無期懲役、政治権利の終身剝奪、個人財産沒収、不正に得た財産の上納などの一審判決を言い渡しました。
茅臺酒は中國の國酒とも呼ばれる、中國最高級の白酒(中國の伝統蒸留酒)です。袁被告は1994年から2018年にかけて、貴州省茅臺酒醸造工場の副工場長、中國茅臺グループの副総経理、副會長、総経理、會長などとしての職務上の権限を悪用し、他者に対して茅臺酒販売特約権と代理販売権の取得、茅臺酒供給の増加などについて便宜を図る見返りに、1億1290萬元(約19億1930萬円)余りを不正に取得しました。
貴陽市中級人民法院は、「袁被告の行為は収賄罪に相當するが、袁氏が得た金額のうち2050萬元(約3億4850萬円)が未遂だった。また、犯行を認め、検察機関がまだ把握していない不正の事実を詳しく供述した。また犯行を反省し、不正に得た所得をすべて差し出したので、法に基づいて処罰を軽減した」との判斷を示しました。(殷、鈴木)