北京
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毎年舊暦24節気の秋分の日は「中國農民豊作の日」です。この豊作の季節に、稲は熟して黃金色の波のように、真っ白な綿は白い雲が地上に降りてきたように、赤いリンゴは少女の恥ずかしそうな顔のように実り、至る所で豊作の光景が見られます。今週の中國メロディーでは、豊作祝いをテーマにした音楽作品をご紹介しましょう。
「海霞組曲(海の霞組曲)」
1975年、中國南東部の沿岸で暮らす漁師たちを背景にした映畫「海霞組曲(海の霞組曲)」が好評を博しました。特に、その挿入歌「漁家姑娘在海邊(漁師の娘は海辺にいる)」は、美しいメロディーでヒット曲となりました。翌年、この挿入歌を元に作られた管弦楽曲「海の霞組曲」は、清新で美しい旋律で多くの観客の心を虜にしました。組曲の中で最も有名な第3楽章「織網(網を織る少女)」はスローボード楽章で、敘情的なメロディーが穏やかで、青い広大な海を描き、映畫に登場した漁師の家の少女が網を織る時の美しい歌聲を想像させ、彼女たちが未來への憧れを抱いているシーンを彷彿とさせます。第4楽章「豊作」は、娘たちが豊作のバナナを収穫する時のにぎやかな様子を描いています。メロディーは全體を通して滑らかで美しく、観客をうっとりさせます。
「豊作漁歌(漁歌)」
「豊作漁歌(ぎょか)」は1973年、作曲家の李自立が広東省汕尾の漁歌を素材にして創作した管弦楽曲で、漁師たちが海に出て漁をし、海の嵐を乗り切って帰ってくる様子を描いたものです。
李自立は1972年、広東省汕頭地區の漁村を訪れ、地元の漁民生活を體験し、漁民と共に漁に出ました。當時は100年に一度の大荒れでしたが、李さんは漁師たちと海で嵐と闘い、3日3晩の海の生活を経て、この「漁歌」を作曲したことで知られています。
イントロの部分では、漁師たちが漁から帰ってきて、漁村の人たちが四方八方から駆けつけてきて、満を持して帰ってきた漁船を出迎えている様子が、開放的な音楽で描かれています。サビの部分では、歌のようなメロディーに漁師たちが集まって踴りながら豊漁を祝っている様子が描かれています。エンディング部分では、ピアノが曲のクライマックスを引き立てます。楽しい歌と踴りが終わると、沈みゆく夕日に染まった水面に漁師たちが再び海に出て、漁船がだんだん遠くに行き、最後には視界から消えて、海と空とが一つになっていく様子が表現されています。
「萬馬奔騰(萬馬のとどろき)」
毎年夏の終わりになりますと、蒙古草原では恒例の伝統行事であるナーダム大會が開かれます。ナーダム大會は蒙古族が豊作を祝う伝統的な祝日で、競馬、レスリング、アーチェリーなど伝統的なスポーツが行われます。このうち、競馬は蒙古族の人點に最も愛されている競技です。
「萬馬奔騰(萬馬のとどろき)」は有名な馬頭琴奏者・斉寶力高が作曲した馬頭琴協奏曲です。この協奏曲は草原の壯大な風景と競馬大會で馬が競うように走る勢いを描いています。曲の中の馬頭琴はどこか寂しさを感じさせる音色が草原の趣に満ちていて、蒙古族の深い豪放な性格がにじみ出ています。2008年8月8日、80人の馬頭琴奏者が北京五輪の開幕式でこの『萬馬奔騰(萬馬のとどろき)』を披露しました。この蒙古族の馬頭琴の協奏曲は五輪の舞臺で民族色輝く彩りを添えました。