中國社會科學院東海問題研究センター 初の國際學術會議開催

2021-11-30 18:12  CRI

 中日雙方の學者や専門家ら約70人が東海問題と中日関係にフォーカスする學術シンポジウムが29日に開かれました。今年3月に中國社會科學院に東海問題研究センターが設置された後に開かれた最初の「東海研究フォーラム」として注目されています。フォーラムでは「東海をはじめとした海洋問題への的確な対処が今後の中日関係の要になること」で雙方の學者の見解が一致しました。

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開會式でスピーチする中國社會科學院副院長・中國歴史研究院院長の高翔氏

 中國社會科學院副院長で、中國歴史研究院院長の高翔氏は開會の挨拶で、「複雑な國際情勢の中、中日は冷戦思考と対立意識を捨て去り、平等協議、互恵ウィンウィンの考えを守り抜き、対話と協議を堅持し、東海情勢と地域問題をめぐり、効果的かつ戦略的な意思疎通を保つべきである。東海が中日関係において消極的、破壊的な役割ではなく、積極的、建設的な要素になるように取り組んでいくべきである」と訴えました。

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開會式でスピーチする中日友好協會常務副會長・元駐日中國大使の程永華氏

 また、開會式に出席した中日友好協會常務副會長で、元駐日中國大使の程永華氏は、同センターの設立は中日の海洋協力と交流の展開に重要な意義があると示しました。程氏は、中日両國が積極的な交流を展開できる分野として、海洋気象、生態環境保全、海上の搜索・救助、防災減災などを挙げ、「中日雙方が共に努力し、真の意味で東海を平和、協力、友好の海にすべきである。これこそが両國の國民の根本的かつ長期的な利益に合致する。中日國交正常化が來年で50週年を迎えるにあたり、どうすれば政治的共通認識を現実なものにし、両國関係が新たな展望を切り開けるかを真摯に考えなければならない」と呼びかけました。

 シンポジウムでは「アジア太平洋の海上情勢と海洋問題」「変化する國際情勢下の中日関係」「中日関係と海洋対話」という3つの議題をめぐり発表が行われました。中國からは中國社會科學院、外交部、軍事科學院、中國國際問題研究所、中國現代國際関係研究院、中國國際戦略研究基金會に加えて、北京大學、清華大學、中國人民大學、中國海洋大學、上海外國語大學、吉林大學、日本からは東京大學、慶応義塾大學、明治大學、明海大學、笹川平和財団の學者や研究者が出席しました。

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北京會場の參加者

 2021年3月に設立された中國社會科學院東海問題研究センターは、研究課題・プロジェクトベースの「非実體研究機関」で、同科學院傘下の日本研究所が運営しています。同センターは、東海を中心としたアジア太平洋の海上情勢、域內の大國関係などをめぐり、ハイレベルな學術研究と交流活動を展開し、東海問題に関する政治、外交、安全保障面などの研究によって當局への政策提言を目指すとしています。

(記事:王小燕、校正:星和明、寫真:朱高磊)

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