北京
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習近平國家主席は17日に、2022年世界経済フォーラム(WEF)の年次総會にオンラインで出席し、演説を行い、人類共通の危機を前に、世界が手を攜えて対処することの重要性を強調しました。
習主席は演説の中で、「世界は矛盾した運動の中で発展するもので、矛盾がなければ世界は成り立たない。歴史を振り返れば、人類は度重なる試練の中で成長し、危機を乗り越える上で発展してきた」と指摘しました。また、目先の危機を打開するに向け、4點の提案を出しました。その要旨は以下のように紹介します。
第一に、手を攜え、力を合わせて感染症に打ち勝つこと。事実が証明したように、世界的な危機の荒波の中で、各國は190隻以上の小さな船に分かれて乗っているのではなく、運命を共にする大きな船に乗っています。世界各國は感染症対策や治療薬の研究開発で積極的に協力し、感染症を防禦するためのラインを複數構築し、人類衛生健康共同體の建設を加速しなければなりません。
第二に、各種リスクを解消し、世界経済の安定的回復を促進すること。世界経済はどん底から歩みだそうとしているものの、多くの制約要因に直面しています。われわれは常態化した感染症予防・抑制下での経済成長の新たな原動力、社會生活の新たなモデル、人の往來の新たなルートを模索し、國境を越えた貿易の円滑化を推進し、産業チェーン・サプライチェーンの安全・円滑化を保障し、世界経済の回復プロセスの安定的かつ著実な歩みを推進しなければなりません。世界各國は真の多國間主義を堅持し、開かれた世界経済の構築を推進し、経済のグローバル化がより開放的、包容的、包摂的、均衡的、ウィンウィンの方向に発展するよう推進し、世界経済の活力を十分に活かさなければなりません。
第三に、格差を乗り越え、世界における発展の促進事業を立て直すこと。世界の発展プロセスは深刻なダメージを受けており、人間開発指數(HDI)は30年ぶりに低下し、一部の発展途上國は感染症で貧困に戻ったり、混亂が生じ、先進國でも生活難に陥っている人が多數います。いかなる困難にぶつかっても、國連の持続可能な開発のための2030アジェンダを実行に移し、既存の発展協力メカニズムに共に著手して効果の向上を促進し、世界の均衡のとれた発展を促進しなければなりません。われわれは「共通だが差異ある責任」の原則を堅持し、発展の枠組みの中で気候変動対応の國際協力を推進し、『國連気候変動枠組條約』第26回締約國會議(COP26)の成果を実行に移さなければなりません。中國は各方面と手を攜えて協力し、共同でイニシアチブの実施を推進し、一國も取り殘さないよう努力していきます。
第四に、冷戦思考を捨て、平和共存、互恵ウィンウィンの実現をめざすこと。対抗ではなく対話を、排他ではなく包摂を堅持し、あらゆる形の一國主義、保護主義にも反対し、あらゆる形の覇権主義と強権政治にも反対しなければなりません。(Yan、CK)