北京
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國際オリンピック委員會(IOC)委員で、2022年北京冬季オリンピックの調整委員會委員長でもあるサマランチ・ジュニア氏はメディアに対して、北京冬季オリンピックが「最もグリーンなオリンピックになる」と述べました。
これを受け、趙立堅報道官は17日の定例記者會見で、「『グリーンと環境』が今回の冬季オリンピックのもっとも大きな特徴だ」と述べました。趙報道官によりますと、北京冬季オリンピックは誘致、準備、開催の全過程で2014年12月にモナコで行われた第127次IOC総會において採択された「オリンピック・アジェンダ2020」を実踐しており、グリーンなオリンピックの理念が準備の全過程を貫いています。また、北京冬季オリンピックの三大競技エリアにある26の競技會場の電力は100%グリーン電力でまかなわれ、オリンピックの歴史において初めてのことになります。なお、グリーン電力の使用により、年間490萬トンの標準石炭を節約することができます。
趙報道官は「グリーンなオリンピックは、中國が溫室効果ガスの排出削減における自身の約束を果たすことだけでなく、それ以上に、人と自然、発展と保護の関係を適切に確立することに向けて、世界に提供する中國のソリューション、知恵と貢獻である」と述べました。
冬季オリンピック開催地の一つである張家口市の張北県は強風が吹き荒れる土地柄で知られています。そうした現地の資源を生かし、風力発電所に代表される再生可能エネルギーのモデルプロジェクトがここに設置されています。張北の風力発電は冀北電網の電力係統に接続して、北京市街地、延慶、張家口の三つの競技エリアに送電されているということです。
趙報道官は「持続可能性・未來に向かう」も「グリーンなオリンピック」の表れだと述べ、北京市延慶區張山営冬季オリンピック森林公園の例を挙げました。この公園は、競技場建設のために収用した土地に設けられた造林地です。ここにある數多くの樹木にはQRコードがつけられており、スキャンすれば、その木に関する情報をチェックすることができます。趙報道官はこうした決め細やかな配慮にも觸れ、「まもなく開幕となる北京冬季オリンピックはグリーンで、美しい大會になる」と期待を寄せました。(Yan、CK)