北京
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世界最大のPR會社であるエデルマンが18日発表した2022年版の「エデルマン・トラストバロメーター」によると、米國政府に対する國民の信頼度は過去最低に落ち込んだ。AFP通信は発足から1年を迎える米現政権について「國內外いずれも苦境に立ち、人點の不満が募っている」と総括したが、エデルマンの調查結果と共に「米國政府が深刻な信頼の危機に直面している」ことを裏付けている。
一國の政府の執政水準がどうであるかは、民衆の信頼の試金石だ。米國政府に対する國民の信頼度が過去最低に落ち込んだ背景には、國內で混亂した狀況が爆発的に発生し、それがまん延していることがある。中でも、コロナ対応の失敗が第一の原因であることは明らかだ。米ジョンズ・ホプキンス大が17日発表した集計結果によると、米國の累計感染者數は6500萬人超、累計死者數は85萬人超と、共に世界で最多となっている。
米國では、コロナ下で、政治的爭いと権力闘爭が激しさを増し、社會の分裂に拍車がかかり、貧富の格差は見ていて心が痛むような狀況となっている。米連邦準備制度理事會(FRB)が昨年10月に発表したデータによると、米國では所得上位1%の「超富裕層」の資産が、統計を取り初めて以來初めて、中間層の資産総額を上回った。また、米ハーバード大などが発表した世論調查結果によると、米國の世帯の40%が困窮し、20%は貯蓄が底をついたという。さらに、米國の一部の政治家が新型コロナウイルスのパンデミックを政治問題化して公の場で人種差別的な発言を繰り返したことにより、人種差別と憎悪犯罪は激しさを増している。
これほどまでに多くの混亂と矛盾が集中的に発生したことにより、米國人の不安感はますます大きくなっている。政府への信頼度が低下するのも避けられないだろう。エデルマンによるグローバルな信頼度調查の結果は、1月20日に発足から1年を迎える米現政権への警鐘だ。米國の政治家は、信頼度が落ち込む理由についてよく考え、米國の民衆の要望によく耳を傾けるべきだ。(CRI論説員)