中國全土の學生が集い、日本の知識を競い合うクイズ大會「笹川杯全國大學日本知識大會2017」が10日、上海交通大學で開催されました。
この大會は2004年に黒龍江大學で「第1回笹川杯日本知識クイズ大會」としてスタートしたもので、今回で13回目となります。當日は上海市人民代表大會常務副主任で上海交通大學黨委員會書記でもある姜斯憲教授をはじめ、両國関係者が多數參加する中、全國56の都市から116大學、約500名の學生が參加し、大會規模は過去最大となりました。
開會式ではまず、上海交通大學図書館の陳進館長が同大學を代表して挨拶に立ち、「笹川杯全國大學日本知識大會は、國內の日本語學習者が毎年楽しみにする祭典となっている」と評価した上で、「參加學生がリラックスして能力を発揮し、大會を通じて新しい知識を身につけ、新しい友達を作ることができるよう期待している」と呼びかけ、小林一茶の俳句「花の陰あかの他人はなかりけり」を中國語で紹介しました。
続けて、日本科學協會の大島美恵子會長が主催者を代表し、史上最多の參加者を迎えた大會の実現に感謝を述べました。大島會長はさらに、「両國の相互理解には相手を知るとともに、相手に自分を知ってもらう必要がある」とした上で、「知識大會もそのような交流イベントの一環である。『知識から理解へ、理解から友好へ』をモットーに、若い方點の中から友好の空気を作り上げていきたい」と示しました。
當日の決勝戦は個人戦が8名、団體戦が9大學(各チーム3名)で行われ、「毎年5月に『三社祭り』が行われる神社はどこ?(正解:淺草神社)」といった日本文化への知識が試される問題や、「2017年8月に北海道札幌市でサービスを開始した中國のシェア自転車サービスの會社は?(正解:Mobike社)」といった両國に関する時事問題などを巡って、日本語による知識比べが展開されました。
接戦の末、個人戦では一等賞に上海交通大學の王若平さんが、二等賞に東華理工大學の童華軍さんと信息工程大學・洛陽校區の程景怡さんが、三等賞には華中科技大學の許逸菲さん、天津外國語大學の周姍姍さん、華東政法大學の姚子茜さんが入賞しました。また、団體戦では最高賞である特等賞に重慶三峽學院が、一等賞に上海交通大學と大連大學が入賞し、それに四川外國語大學が続きました。個人戦と団體戦の上位計18名の選手は、日本科學協會により來年、日本への見學ツアーに招待されることになっています。
団體戦で特等賞に輝いた重慶三峽學院の學生3名を指導してきた梁麗莉先生は「この受賞は學生一人一人の努力によるもの」と謙遜しながらも、歴史や文學、アニメといったそれぞれの得意分野を生かすチームワークを強調してきたことを明かしました。これに対し、學生たちは口點に「先生の指導がなければ特等賞は取れなかった」と語り、その中の一人、李暁霞さんは「指導の中で梁先生の熱意を感じた。私も大學院に進學し、日本語教師を目指したい」と將來の展望を話してくれました。
閉幕式では、大會を助成する日本財団の尾形武壽理事長が、「中國の若い人たちに等身大の日本を知ってもらうことが、將來の日中友好の礎になると考えている」と話した上で、「私は皆さんを親日派にしようと思っているわけではなく、世界中にある色點なものを見知ってもらいたい、その一つとして日本にも來てほしいと思っている」と期待を示しました。また、來年の大會は北京大學で開催予定であると明かし、尾形理事長が「北京で會いましょう」と再會を呼びかけると、會場の學生たちから大きな拍手が湧き起こりました。(取材・寫真:梅田謙)
▲団體戦の様子
▲上海交通大學図書館の陳進館長による挨拶
▲日本財団の尾形武壽理事長による挨拶
▲日本科學協會の大島美恵子會長から表彰を受ける、個人戦一等賞の王若平さん(上海交通大學)
▲団體戦特等賞の重慶三峽學院。左から李思潔さん、梁麗莉先生、李暁霞さん、陳資政さん
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