会員登録

琴棋書畫~畫編~

2017-11-24 14:49:02     cri    

 二十四節気の小雪に入り、北京は美しい秋と別れを告げて、本格的な冬の訪れを感じさせます。今回の中國メロディーは引き続き、琴棋書畫の中から畫にまつわる物語と音楽をお送りします。

「伝神」を重んじる國畫

 中國では漢民族の伝統的な絵畫は「國畫」と呼ばれ、國畫という言葉は漢の時代に遡ることができます。當時の人點は中國が世界の真ん中に位置すると考えていたため、「中國」と名付けました。また、中國の絵畫はその名の通り中國絵畫と呼ばれ、略稱は國畫です。國畫は筆や墨などで絹や紙に絵を描くもので、山水畫、花鳥畫、人物畫などがあります。

 紀元4世紀の東晉時代の畫家・顧愷之が提唱する「伝神論」は、中國の絵畫界が千年にわたって堅持し続けた原則となりました。「伝神」とは人間の精神を伝えることです。例えば、人物畫を描くとき、その人物の容姿のみならず精神まで捉えることが大事であるとされています。その代表作『女史箴図』は南北朝時代の宮廷生活の風俗を伝えると共に、生き生きとした人物描寫が見られる傑作とされています。

詩畫一如、書畫同源

 國畫は主に山水畫、人物畫、花鳥畫という三つの種類があります。これには宇宙と人生の要素が込められています。山水畫は人間と自然の関係を表し、人間は自然と一つになることを求めます。人物畫は人類社會の人と人の関係を表しています。そして、花鳥畫は自然の萬物が人類と調和が取れて共生する理念を表します。この三者は宇宙の全體を構成し、蕓術から昇華する哲學の考えだと言われています。

 中國には「詩畫一如」、「書畫同源」という伝統的な考え方があります。つまり、「詩」と「絵畫」は切り離せない密接なものであり、「書」と「絵畫」は本來同じ根から発生しているという考えです。「絵畫」「書道」「文學」という異なる蕓術を同一視する伝統的絵畫観は、西洋の絵畫観と大きく異なるところです。

中國絵畫の新たな領域

 中國絵畫は中國伝統文化の大地に根を下ろす蕓術の花で、數千年にわたる東洋文化は中國絵畫に西洋絵畫と異なる蕓術の魂を與えました。中國の有名な漫畫家・豊子愷は「東洋文化は詩の蕓術で、西洋文化は劇の蕓術である。中國絵畫の奧深さは文人たちに喜ばれ、西洋絵畫はより分かりやすいため大衆向きだ」と分析しました。

 ここ百年、中國絵畫界において徐悲鴻、張大千、李可染、呉冠中など多くの素晴しい畫家が登場しました。彼らは西洋絵畫の形式を中國絵畫の伝統的な詩情と巧みに融合し、中國絵畫の蕓術を民衆的な蕓術の道へと導きました。グローバル化が進む今日、中國絵畫は中國伝統文化の一部として、伝統と革新を結びつける新しい領域へと足を踏み入れています。

番組の中でお送りした曲

1曲目 水墨中國(水墨畫の中國)

歌詞:

一枚の畫仙紙に

千年の夢を乗せる

一筆ごとに

千年の思いを描いていく

まるで長い糸のように

私の望郷の念を呼び起こす

2曲目 水墨丹青(水墨畫)

歌詞:

どこの女性が木の下で

琵琶を奏でているのだろう

風が吹いて 琵琶の音色が僕の家に漂う

かまどから煙が立ち上る

山の頂上を染める夕日

最後の一滴は畫竜點睛の一筆

3曲目 丹青(たんせい)

丹青とは「赤と青」の顔料のことで、転じて「色彩」や「絵畫」の意味で使われます。曲は西洋の楽器のギターで中國絵畫の趣を表しています。

関連ニュース
寫真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱點
快楽學唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS