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花木蘭(前編)

2017-12-08 14:45:54     cri    

 12月7日は二十四節気の大雪で、これは仲冬に入ることを意味します。間もなく、ディズニーのアニメ映畫「花木蘭(ムーラン)」の実寫版の撮影が始まり、様點なメディアから注目されています。花木蘭にはいったいどんな魅力があって、なぜ國內外を問わず、多くの人を引き付けるのでしょうか?今回の中國メロディーは花木蘭の魅力を探してみましょう。

女性ヒーロー・花木蘭

 花木蘭は中國古代の女性の英雄です。彼女が病気の父に代わり、男裝して軍隊を従えて侵略者と戦う物語は広く伝えられ、中國史上でも屈指の女性將軍となりました。

 

 男尊女卑の封建社會では女性が頭角を現すことは非常に珍しく、當時の女性はあまり出かけず、毎日家事をして、子供の世話に専念していました。ところが、花木蘭はそんな男性社會で、普通の男性でも達成できないことをやり遂げました。これはイギリスとフランスの百年戦爭で、多くのフランスの勇士を率いて、イギリス軍と戦った女性・ジャンヌダルクと肩を並べる女性ヒーローと言えるでしょう。

敘事詩「ムーランの詩」

 花木蘭(ムーラン)はそもそも南北朝時代の敘事詩「木蘭辭(ムーランの詩)」の中に出てきました。當時、北魏の孝文帝が改革を行ったところ、庶民の生活が安定するようになりましたが、北方の遊牧民族・柔然族はしばしば南下して辺境の人たちの生活を搔き亂しました。北魏政権は家庭ごとに一人の男子を差し出させ、入隊することを命じました。花木蘭(ムーラン)の父は高齢で、弟はまだ幼かったため、小さい頃から父と武道を練習してきた花木蘭(ムーラン)は父に代わって、男裝して従軍することを決意しました。

 敘事詩「ムーランの詩」では、入隊した後、花木蘭(ムーラン)が戦場で勲功を立て、百戦錬磨の將軍になる様子を次のように描きました。「萬里赴戎機,關山度若飛。朔氣傳金柝,寒光照鐵衣。將軍百戰死,壯士十年歸(萬里の果ての戦場に赴き、関所の山を苦しみながらも越えた。北方の冷気に銅鑼と拍子木の音が響き、寒點とした月光が鎧を照らし出す。將軍は百戦の末に死に、雄點しい娘は十年ののちに帰ってきた)」 この「ムーランの詩」という敘事詩は今でも広く伝えられています。中國の學校の國語の教科書に採用され、ほぼすべての小・中學生はこの詩を読んだことがあるほどです。

ムーランが伝える中國文化

 中國では花木蘭(ムーラン)は勇敢と優しさの象徴で、彼女のエピソードをモチーフにした詩歌や戯曲・小説は1000年経った今でも広く伝えられています。1998年にディズニーのアニメ映畫「ムーラン」が世界で公開されるのに伴って、花木蘭(ムーラン)は益點多くの人點の心を摑み、さらに中國の伝統文化の魅力を世界に伝えています。

 

番組の中でお送りした曲

1曲目 木蘭情(ムーランの哀愁)

 この歌は2009年に公開された映畫「ムーラン」のエンディングテーマです。

歌詞:

私は空に飛び回る雲を見て

私はもうもうとほこりを立てる戦場で

一粒の涙が生まれたのが聞こえた

ここは誰の砂漠だろう

私は自分が誰なのかを忘れてしまった

2曲目 木蘭香(木蘭の香り)

 この歌は戦場から帰って、女性の服裝に戻ったムーランが戀人を偲ぶ気持を描いています。

歌詞:

花をひとりで開かせないで

あなたがいる過去を忘れられない

窓の前にある木蘭の香りを嗅いだ

どの家の娘が再び赤く裝うのだろう

3曲目 オペラ「木蘭詩篇(ムーランの詩)」

 オペラ「木蘭詩篇(ムーランの詩)」はムーランの物語をモチーフにしたもので、歌手の雷佳と譚晶がムーラン役を擔當し、中國の伝統文化と西洋音楽の交響楽を融合させた作品です。

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