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狗年説狗~戌年に犬を語る~

2018-01-05 15:31:26     cri    


 2018年の干支は戌年です。自分の干支を迎えた戌年の年男と年女たちは、どんな一年にしようと思っているのでしょうか?今回の中國メロディーは、今年の干支にちなんで、中國の犬にまつわる物語と音楽をお伝えしましょう。

言葉のいらない友達

 犬は人間に従順な動物の一つで、人間との関係が最も親しい動物でもあります。古來より遊牧民族でも農耕民族でも、犬と人間は親密な関係にありました。東晉の詩人・陶淵明の『桃花源記(とうかげんき)』の中の、「阡陌交通、鷄犬相聞(阡陌交はり通じ、鶏犬相聞こゆ。田畑のあぜ道が縦橫に通じ、鶏や犬の鳴き聲があちこちから聞こえる)」という田園風景は、多くの人點が憧れる桃源郷とされていました。

 今も犬は様點な分野でかけがえのない役割を果たしていて、言葉はなくとも人間の大事な友人です。例えば、盲導犬のおかげで、目の不自由な人が気軽に外出できるようになり、警察犬が容疑者の追跡や搜查の中で立てた功績は數えきれません。また、サーカスの舞臺でも家の中でも、犬は多くの喜びをもたらしてくれています。

 1980年代末のメキシコ大地震が起きた時、猟犬は鋭い嗅覚で廃墟から多くの生存者を救い出しました。これらの災難を生き延びた人點は感謝の気持ちを込めて、メキシコシティで救助してくれた犬のために記念碑を建てました。これまでに犬が人間のために盡くしてきてくれたことを考えれば、數えきれないほどの記念碑を建てることができるでしょう。

手紙を運んだ黃耳

 犬は頭が良い動物として知られ、犬の知能は人間の2、3歳くらいと言われていますが、計算のパフォーマンスや訓練された警察犬の立派な能力は人點に深い印象を與えています。

 西晉時代の有名な文學者・陸機は、頭がとてもいい黃耳という犬を飼っていました。陸機が當時の都・洛陽へ赴任する時、黃耳を連れていきました。ある日、陸機は家族に手紙を書いた後、この手紙を遠くの上海の家族に持っていけるかどうかと黃耳に聞いてみたところ、黃耳は本當に頷いて承諾したと言われています。陸機はすぐに手紙を入れた竹筒を黃耳の首に付けて、家族のもとに向かわせました。黃耳は山を越えて川を渡り、お腹が空けば自らえさを探し、様點なたびの困難を克服して、ようやく陸機の故郷に著き、竹筒を陸機の家族に渡しました。家族が手紙を見た後、黃耳は返信の手紙を入れた竹筒を身に付けて、再び洛陽に戻りました。その後、陸機は黃耳を今まで以上に可愛がるようになり、黃耳が死んだ後、立派な葬式を行い、墓を建ててあげたということです。

忠実な友達

 古來より、犬は人間に忠実な友達とされ、家の守護者と考えられています。もし、家の中に見知らぬ人が入って來たら、犬がすぐに吠えて、見知らぬ人を入らせないように威嚇します。犬の忠実さを表わす伝説と物語は広く伝えられていて、世界各地の人點は犬の品格を稱えています。例えば、清の太祖・ヌルハチが軍馬に乗って敵軍に追いつかれそうになった瞬間、彼の猟犬は自分の命を投げ打って必死に敵の足に噛み付き、ヌルハチは逃げることができました。

 戌年の今年は、より多くの人點が人間の最も忠実な友達に関心を寄せ、特に、野良犬を守るためにより多くの力を盡くしていくことを期待しています。

番組の中でお送りした曲

 1曲目 小狗乖乖(子犬はいい子)

 この歌は子供と子犬と仲良くなっていく様子を描いています。

 歌詞:

 子犬はいい子

 いたずらっ子で 賢くて可愛い

 子犬はいい子

 何が好き?

 友達と一緒にゲームして とっても楽しい

 2曲目 嫁狗(雌の犬が雄の犬に従う)

 中國には「嫁雞隨雞 嫁狗隨狗(雌鶏は雄鶏に従い、雌の犬は雄の犬に従う)ということわざがあります。これは妻が夫を立てて従うことのたとえです。歌は古いことわざを通して、自分の結婚を大事にしようと呼びかけています。

 歌詞:

 雌鶏は雄鶏に従い

 雌の犬は雄の犬に従う

 貧乏であっても 裕福であっても

 あなたに従っていければ 

 ほかには何もいらない

 3曲目 流浪狗(野良犬)

 歌は人間に捨てられた野良犬の立場から心の聲を伝えています。

 歌詞:

 私は野良犬

 大雨がざあざあと降り続いていた

 私には家がない 全身はびしょ濡れ

 私は小さな野良犬

 ふと幸せな過去を振り返ると涙がこぼれた

 またあなたと會いたい

 私をもう捨てないと言ってほしい

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