会員登録

 俳優・矢野浩二さん 「中國の聲を屆けたい」

2011-03-23 10:43:00     cri    










 日本の巨大地震が起きてから、中國では紅十字會による募金活動だけでなく、數多くの人がチャリティー活動に參加するようになりました。26日、在北京ベルギー大使館では、北京日本人會婦人委員會が主催するチャリティーパーティーが開かれます。司會者の一人に、中國ではたいへん良く知られている日本人俳優の矢野浩二さんの名前があります。

 北京に來て、もう十年余りになる矢野浩二さん(大阪生まれ、40歳)は、中國では「浩二」の名で知られています。始めは、人間味のある軍人役が多かったんですが、ここ數年、中國の人気バラエティ番組の司會者をしたり、時代モノの映畫に中國人の役で出演もするようになり、中國では幅広い年齢層の多數のファンをゲットしています。 
 その浩二さんは、先週の土曜日(20日)、北京で若者の集まるスポット・世貿天街や三里屯Villageへ撮影しに出かけました。今回の撮影は、矢野さんが撮影される側ではなく、撮影する側にまわります。
 週末のベルギー大使館でのチャリティーパーティーで、中國から被災者への応援メッセージを送りたい、そして、その聲を日本にも持って帰って、被災地の皆さんにも屆けたいと言います。
 攜帯電話のビデオ機能で200人のメッセージを撮影する。これが矢野さんの目標です。
 早春とは言え、冬並の冷たい風が吹く中、3時間余りにわたってひたすら通りかかる人に聲をかけ、撮影を続けました。同行していた筆者は、最後のほうになると、寒さで指がまっすぐ伸べなくなりましたが、矢野さんはその間、ずっと笑顔で聲をかけ続け、また、撮影が終わるとファンたちからの記念撮影のリクエストに快く応じていました。
 突然、聲をかけられた人の中には、最初は嫌な顔をしていても、「なんだ、浩二さんじゃないか!!」と咄嗟に絶叫を挙げた人もいれば、「誰かが撮影してる」と何気なく目線を投じれば、「ああ、知ってるよ!!!あの浩二さんがここにおる!!」と立ち止まって待ってくれている人たちもいました。
 「浩二」のために立ち止まった人たちの年齢の幅広いこと。白髪が目立つ60代もいれば、中年層、若者もいます。そして、地元北京の人もいれば、出稼ぎ労働者、地方からの観光客もいます。文字通り、老若男女そのものです(寫真はCCTVのインタビューに応じる矢野さん)。
 撮影が終わった矢野浩二さんに、マイクを向けてみました。

 

──寒い中、3時間余りも頑張りました…
 そうですね。けっこう寒かったですよね。でも、みんな応援してくれて、本當に多くの中國の皆さんが、すごく暖かい言葉を言ってくださって、すごく満足しています。すごく嬉しかったです。

──どういう思いで、今日の撮影を始めようと思いました。
 日本の東北地方の震災の方たちの過酷な狀況を見て、僕、今中國にいますけど、何もできないという狀況に、けっこう自分自身いらだちがあったんですけれども、そこで何ができるか?ということで、今、世界各國の救助隊もそうだし、世界各國の人たちが日本に対してすごく関心を持って、心配してくれてるということです。とくに、僕も中國にいて、周りの中國の仲間、友達、みんな、やっぱり日本の地震に関してすごく心配しているということで、中國の人たちがここまで心配し、気にかけてくれているということを、できる限り多くの日本の皆さんに知っていただきたい。そこで、また日本の皆さんも少し暖かい気持ちになってもらえれば、僕としてはすごく有難いなと思っています。

──被災地の方點に一番贈りたい言葉は?
 今、避難所の生活をなさっている皆さんは、本當に過酷な狀況にあります。また、身內をなくした家族の方もいらっしゃるでしょうし、やっぱりつらい狀況だと思います。それを考えれば、本當に言葉にならない思いです。いろんな失ったものは本當に大きいんですけども、それと同時に、日本はやっぱり忍耐力があって、日本人の精神が素晴らしいということを中國の皆さんもおっしゃっていますし、そういう期待を裏切らないためにも、なんとか頑張って乗り切って、一日も早く元の生活に戻っていただきたいです。

──撮影に出かけると、浩二さんのファンの実に多いことに驚きました…
 有難いですよね。ぼくみたいな人間をちゃんと覚えてくれて、知ってくれているということ、すごく感謝しています。今回、日本の方たちに捧げるそういうこと、本當は日本の人たちのためにやっていることなんですけれども、中國の皆さんの後押しがあったからこそなんです。中國の皆さんの情熱、熱烈な聲援が僕の力になっています。
 中國の皆さんがすごく心配して、「浩二、なんかやることないのか」、「お前、なんかできることあるだろう」って、周りの方がいろいろ言ってくれたんです。そこでやっぱり僕自身も、「ただ単に悲しんでいる場合じゃない。とにかく前を向いて、上を向いてやっていかなきゃいけない」と思って、今回の活動につながったんです。本當に中國の皆さんに感謝しています。
                          (取材:王小燕、協力:斉鵬、路晗)

特集:日本大地震へ

関連ニュース
寫真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱點
快楽學唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS