予想最高気溫は36℃、朝7時に出発してもすでに少し暑く感じますが、久點に葉っぱの結露を見て、一気に気分が涼しげに。
衛生な作業服に著替え、工場の中へ。なんと室溫は40℃超…立っているだけでも汗が止まりませんが、砂糖とウィスキーの香りに包まれ、心の中で花がぱぱぁ~っと咲きました。そして自分の顔がウィスキーボンボン並みに丸いことに驚きました。
では早速ロングセラーの味が誕生するまでの過程を見てみましょう。まずは114℃前後の鍋にウィスキーや砂糖など、5種類の原料計80㎏を入れて、溶かしながら混ぜます。そのうちの60㎏がグラニュー糖です。
2階にある鍋で混ぜ合わせた材料は直接1階にある機械に流れ、型に流し込むステップに入ります。
こちらの型はコーンスターチで作られています。こうすることにより、商品の大きさに備えて、様點なサイズの型を作ることができます。
材料が型に垂らし込まれます。一つの鍋で混ぜた材料は54枚分の型に流し込まれ、一枚の型には375粒の飴を作ることができます。合計…幸せ!
材料を入れた型はこのように並べられ、3時間半~4時間置くと、外が薄く固まり、飴粒の殻ができます。固まらないウィスキーはシロップのように內側に殘って、包み込まれるようになります。そして板の上下をひっくり返したり、コーンスターチを振ったりと、いくつかの工程を経て、合わせて2週間ほど寢かせます。
そして待ちに待って完成したのが、こちらのルビーみたいなウィスキーボンボンです!固まった砂糖皮が薄く、表面はつるつる、ちょっと噛むと飴粒が潰れ、シャリシャリ感觸の糖衣とウィスキーが混ざった食感を楽しめます。珍しくてたまりません!
最後は包裝です。保存中に少しでも壊れにくく、いい食感を保てるように、包裝紙に細かく穴をあけています。
商品のできあがりです!色とりどりのウィスキーボンボンのほか、ワイン、日本酒、焼酎やコーヒーを使ったボンボンなど、様點な注文に応じた商品があります。昭和50年代の「砂糖離れ」で一時荒波を受け、多くの工場が製造を止めていく中、八雲製菓さんはこの技術と伝統の味を守り、新しいお菓子の時代を切り開くことを目標に製造を続けました。今では店頭で売る事は昔に比べ、少なくなっていますが、高級商品化やネット販売などを通して、魅力的なお菓子を提供し続けています。
そして八雲製菓さんのもう一つの看板商品は甘納豆です。一粒一粒のお豆に砂糖を満遍なく塗し、丁寧に炊き上げ、素材それぞれの美味しさを引出します。
金時豆、お多福豆、あずき、白花豆、青えんどう、落花生やさつま芋など、多くのバリエーションを楽しめます。
ウィスキーボンボンは運転する方やお子様も安心して食べられます。甘いもの好きの皆さん、一粒いかがですか?
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