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聞き手:王小燕、梅田謙
今週は3月8日の「國際女性デー」にちなんで、「輝く女性」をテーマにお送りします。ゲストは、清華大學美術學院博士課程に在籍しながら、アーティストとして、またキュレーターとしても活躍中の沓名美和さんです。
いつお會いしても、金色に輝くアクセサリーを身につけている沓名さん。そのイヤリングやネックレスには、一般のお店で見かける既製品とは異なる、何とも言えない味わいが漂っています。その由來を聞いて驚きました。かつて戦火に焼かれたカンボジアで、民家などに散亂していた薬きょうがその原材料だと言います。
カンボジア內戦の「負の遺産」である薬きょうを溶かして、アクセサリーとして生まれ変わらせる。それを、日本を始めとする世界各國で販売し、その収益を現地の人點の暮らしに還元することで、カンボジアの発展に貢獻する。沓名さんはこのような理念に基づき、5年ほど前に、カンボジア在住のイギリス人パートナーと一緒に、「REBIRTH」(リバース=再生)と題したジュエリーブランドを立ち上げています。カンボジアには貧しさから満足に學校にも行けず、就職もできない若者がいますが、REBIRTHの工房では彼らにクリエイティブな職能を身につけさせ、その自立を支援するという取り組みもしています。現在、工房のスタッフは高校生の2人兄妹。工房で2人の學費を立て替え、2人には授業のない午前か午後に工房で働いてもらっているそうです。
ところで、現在は北京の大學に在學中の沓名さんは「自分の中の原點であるREBIRTHは、北京にいるからこそできた試みで、そこに大きな意義を感じている」と語ります。戦爭の記憶が刻まれた「負の財産」を美しく「再生」させる行為は、「決して戦爭を美化するためのものではない」という沓名さん、「REBIRTH」に込める強い「信念」とは何か。
インタビューの中では、北京や中國のアートシーンに詳しい沓名さんに、お勧めの北京アートスポットも紹介して頂きました。こちらもぜひ、合わせてお聞きください。
【プロフィール】
沓名美和(くつな・みわ)さん
愛知県に生まれ18歳まで愛知で育つ、予備校大學と東京で過ごしその後、中沢新一さんの授業や本などからアジアの美術に興味を持ち、韓國に留學その後中國の現代美術に興味を持ち中國へ。
現代美術artist であり、近年はキュレーションも手がけている、東アジア地域の現代美術について、近代・現代工蕓•民蕓•美術と民族性などについて、広く勉強し執筆•製作活動を行う。
2007.3 多摩美術大學 工蕓學科 美術學部 卒業
2009.8 韓國弘益(ホンイク)大學 東洋畫學科 大學院 卒業
2011.3 中國中央美術學院 実験蕓術學科 博士課程 入學
2013.3 中國清華大學 美術學院入學 雕刻學科博士課程 入學
"REBIRTH"公式サイト http://rebirth-studio.com
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