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2時間目 中國の経済成長と共に成長したい~企業家・山森一男さんに聞く

2018-03-13 18:22:45     cri    

 聞き手:王小燕

 今年は中國では改革開放政策が始まって40週年の年です。中國経済はこれまでの40年、すさまじい成長を実現しました。これには日本を始め、海外からの企業の活躍と貢獻もあります。これらの會社は、中國に進出することで、発展の大きなチャンスを入手し、中國とウィンウィンの関係が構築されています。今日はその中の一例として、中國の華東地區でダイカストの製造に攜わる旭東ダイカストグループ取締役會長の山森一男さんにお話を伺います。

 ダイカスト (die casting) とは、金型鋳造法のひとつで、ダイカストによる製品の8割が自動車に使われており、自動車製造では不可欠の部品の一つです

 山森さんは、上海市、浙江省寧波市を始め、主として中國の華東地區で20年以上にわたって、投資活動を行ってきました。中でも、道元禪師ゆかりの天童寺がある浙江省寧波市を「第二の故郷」と稱しています。

 これまでは、中國での投資、人材育成を通じて、地域産業の発展に深く貢獻してきた山森さん。その率いる旭東ダイカストグループは最近、中國での6社目となる新會社を作りました。新會社の主な業務は「高齢者福祉」、「産業の高度化」、「日中地域交流」事業です。

 ものづくりから社會的な問題の解決にシフトを変えてきた理由について、「生涯現役、目標は人生百歳、これを中國でどう展開していくのかが、私の課題。仲間もたくさんいてくれるので、きっと社會の役に立てると思う」と山森さんは意気込んでいます。

 2016年、山森さんの率いる企業の基金會が浙江省寧波市寧海県へ桜の樹3399本を寄贈しました。この春先の桜の花が満開の頃、新會社の人材育成拠點として位置づける施設「英才園」の落成式と共に、「第1回山森多彩桜林桜まつり」も開催される予定です。

 関連記事は『かけはし』2017年秋號からもお読みいただけます。

 【プロフィール】

 山森一男(やまもり・かずお)さん

 旭東ダイカストグループ 會長

 日中技能者交流センター 理事

 旭東山森教育信息諮詢(寧波)有限公司 董事長

 1934年生まれ。富山県出身。現在は神奈川県小田原市在住。

 1957年、明治大學政治経済學部卒業後、東京日産モーター株式會社、東京信用金庫を経て、1973年に旭東ダイカスト株式會社に入社。1994年から、同社を率いて、上海、寧波など中國の華東地區に進出し、2018年3月までに計6社を創設。

 【主な受賞歴】

 2008年東京都功労賞、2015年寧波市茶花賞に受賞。

 【中國とのかかわり】

 寧波市政府開発區の企業誘致で1986年に初訪中。その後、技能実習生の受け入れを開始し、130名超の技術者を輩出している。中國への投資とともに、人材育成を通じて、地域産業の発展に深く貢獻している。2016年には浙江省寧波市寧海県へ桜の樹3399本を寄贈し、新設の旭東山森教育信息諮詢(寧波)有限公司では「高齢者福祉」及び「産業の高度化」、「日中地域交流」事業で更なる地域貢獻を目指す。

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