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 歴史學者の粟屋氏、「靖國參拝は政教分離に相反する」

2014-04-23 16:04:27     cri    

 日本の新藤義孝総務大臣をはじめ、政治家約150人が靖國神社を參拝したことについて、北京を訪問している日本の歴史學者、粟屋憲太郎さんはCRIの記者に対し、靖國神社の歴史観を批判し、參拝は「政教分離の原則に相反するもの」だと訴えています。

 粟屋さんは「日本は、政治が右向きの中で、これだけ多くの國會議員が靖國神社を參拝したということは、たいへん殘念なことだ。參拝する行為は、日本國憲法で規定している政教分離の政策に相反している」と話しています。

 日本現代史の専門家で、東京裁判の研究で知られる粟屋さんは「日本がサンフランシスコ講和條約で、東京裁判の判決を受諾している以上、A級戦犯を神として祀ることはまったくおかしいことだ」と指摘しています。

 また、「靖國神社にある遊就館を見れば、大東亜戦爭肯定論であることがわかる。參拝により、戦爭に含まれている國家犯罪などの問題を隠し、その正當化を図ろうとしているのが、靖國神社の歴史観である。そのような場所に現職の大臣までが參拝しているとは、全くどうかしていると思う」と憤慨しました。

 さらに粟屋さんは、1945年6月にフィリピンのルソン島で戦死した父親を例に挙げ、「家族に何も相談なく、靖國神社が父を祭神にした。それを撤回してくれと言っても、取り下げようとしない。そういう形で祀られた戦死者も多い」と話し、政教分離の原則からも「戦爭犠牲者の哀悼は無宗教の千鳥ヶ淵戦沒者墓苑で行うべきで、長い目から見れば、國は新しい追悼施設を作るべきだ」と主張しています。

 日本では22日、日本の新藤義孝総務大臣や超黨派の政治家でつくる「みんなで靖國神社に參拝する國會議員の會」のメンバーら約150人が春の例大祭が行われている靖國神社を參拝しました。(王小燕) 國際・交流へ

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